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2013/11/19

茨城県日立市 ウミウの捕獲場「鵜の岬」

_mg_4001(鵜の岬からみた伊師浜海水浴場)

茨城県日立市のウミウの捕獲場へ取材で行ってきました。予約も取りにくいほどの人気の国民宿舎がある「鵜の岬」です。

岐阜長良川など、全国11ヶ所の鵜飼の鵜匠からの注文を受けて、ウミウを捕獲するところですが、全国で唯一ここだけです(例外が和歌山県有田川)。

海岸の断崖絶壁は渡り鳥が羽を休める場所だそうで、おとりのウミウを5羽つないであります。ウミウが休んでいるところを見て、海から飛来してきた別のウミウが安心して羽を休めるのです。

捕獲人から許可をもらって、断崖絶壁に出て、おとりのウミウと海を入れて写真に撮りました。(雑誌で使うのはこの写真になると思います)

鳥屋(トヤ)と呼ばれるよしず張りの小屋から覗いて、ウミウが止まったらカギの付いた棒を出し、ウミウの水かきにひっかけて捕獲します。

渡ってきたウミウが止まったというので、鳥屋までいっしょに行って、捕獲の様子を見せてもらいましたが、カギ棒に一瞬ひっかかりましたが、逃げられてしまいました。残念。

いつ止まるかわからないので、捕獲期間中は、朝から晩までずっと一日中見張っています。(捕獲期間以外の時期は、鳥屋を観光客に開放しているので入ることができます)

昨日捕まえたというウミウを一羽見せてもらいました。1日獲れないこともあり、忍耐の仕事です。時間があるときに竹で籠を編んだりしています。

今では捕獲人は2人しかいません。鵜匠の後継者は見つかっているのに、捕獲人の後継者は今のところこの2人だけのようです。

鵜飼という文化は、稲作と相性が良く、日本から中国南部にかけて見られる漁法です。俺はまだ長良川の鵜飼を実際には見たことがありませんが、中国では、桂林と、雲南省大理のアルハイという湖で見たことがあります。

アルハイでは、放し鵜飼と呼ばれるもので、鵜匠は鵜をつなぎません。自由です。ただ、魚を飲み込めないように、紐でゆるく首を絞めてあります。鵜は舳先に立った船頭の合図で、もぐったり、左右に曲がったりと、よく訓練されています。
 
 
 
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コメント

エリリン姫さん

コメントありがとうございます。
息子さんに講演を聴いていただいたんですね。ありがとうございました。

サミット2日間は寒くもなく暑くもなく、いい天気でしたが、最近は寒くなったようですね。エリリン姫さんのホームページ拝見しましたが、あらぎ島も寒そうに見えます。

写真、ブログで紹介してもらってかまいません。

あらぎ島周辺の毎日の変化を見続けるのは、いいことだと思います。近くに住んでいるからこそできることですが、より季節を感じることが出来るのではないでしょうか。

投稿: あおやぎ | 2013/11/20 15:08

こんにちは。エリリン姫という名で、しみずのいろんな事を書いています。
棚田サミットにご参加ありがとうございました。
息子が参加してて、青柳さんの話 おもしろかったよっていってました。

とても素敵な写真がようけ載ってたので、あたしのブログにもお借りしてもよろしいでしょうか?

あたしは いつも昔の携帯で撮ってるんですけど、、写真ってほんま楽しいですね。あらぎ島も毎日見てるとほんと面白い顔をみせてくれます。その周りの植物たちも・・最近そういうのに目覚めています。(^_^;)

投稿: エリリン姫 | 2013/11/20 11:25

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