タイ・ラオスの撮影旅 2014年 (16) ヴァンビエンの棚田
ヴァンビンのゲストハウスに部屋を取って、翌日、バイクを借りて周辺の棚田を探してみました。
景色がいいのは、ヴァンビエンから北へ30kmほどの範囲です。意外と近いところも、稲があったら美しいところだなぁという棚田はありました。でも、斜面の傾斜は緩く、棚田と呼べない平場の水田の方が多く、けっして「棚田地帯」ではなかったのは残念でした。探さないとない、という感じです。
ヴァンビエンに戻るとき、のどが渇いたので、ある食堂に寄りました。バナナシェークを頼んで、席に着き、ふと店の後ろの田んぼを見たら、田植えをしたあとでした。しかも、その1枚、2枚だけ。
たまたま主人は英語をよく話す人だったので、事情を聞くことができました。
彼によると、山から水を引いてきて、この時期稲を植えたのは、今年が初めての試みだといいます。もし、今回の稲作りがうまくいけば(つまりは、十分な水の量を確保できたなら)、来年からはもっと田んぼの数を増やしていくつもりだそうです。
「この気候なら1年で3回はコメが作れるのではないですか?」と聞いたら、「いや、3回は無理。2回ですね」
2回でも、この地域にとっては画期的なことではないでしょうか。その実験現場を見たというのとで、ちょっとワクワクしました。あと何年かしたら、この田んぼの周辺が一面緑色に変わっているかもしれません。
とにかく、水、です。稲作は。
主人に絵葉書を見せ、「これは日本の棚田なんですが、こういう棚田を探しにきました」といったら、「この山を越えた向こうの谷にも田んぼはありますよ」と教えてくれたので、「このバイクで行けますか?」と聞いたら、「急坂だけど・ ・ ・。まぁ何とか」というので、行ってみることにしました。
国道からいきなり未舗装の山道へ入っていきます。急坂と、石だらけの道。急坂も急坂。ローでかろうじて上っていけるくらい。石に乗り上げて転びそうになります。谷に落ちそうになる恐怖感。
あぁ、何km続くかわからなく、これは俺のバイクのテクニックでは無理だなと、わずか100mであきらめました。下りも怖い怖い。
あとで、Googleの地図で確かめたら、主人が言うように田んぼは見えました。でも、村はなく、規模も小さなものでした。たぶん、このあたりから水を引いているらしいし、水の便はいいから田んぼを作っているのではないでしょうか。(でも、この規模ならわざわざ行かなくて良かったと自分に言い訳しています)
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