タイ・ラオスの撮影旅 2014年 (20 最終回) ヴァンビエン郊外の隠れ里
これでタイ・ラオスの撮影旅の報告は終わります。ラオスからタイに戻り、ある街にも寄ったのですが、それほどパッとしたものはなかったので、この街のことについては、またの機会に報告することにします。
ヴァンビエン郊外で棚田を探した翌日、ネットの地図で探したもっと奥の村まで行ってみることにしました。
地図では、田んぼが見えます。ただ行ってみないと棚田なのかどうかはわからない微妙な形でした。
ところで、その村へ行こうとしたら、その先にケーンニュイという滝があり、外国人観光客がけっこう通過している村であることがわかりました。
もちろん舗装はされていませんでしたが、なんとかバイクで俺でも走ることはできる道でした。
山越えすると盆地になっていて、村は50戸くらい。小学校もあってそれなりにまとまりのある村でした。なんだか立地が隠れ里ふうで、俺はこういう村が大好きなので、気持ちがウキウキしてきます。
周りは全部水田です。今は、乾季なのでまったく田んぼは乾いた状態です。ただ山際へ行くと、傾斜があって棚田と呼んでもいい水田もありました。
田んぼの入口に、カオニャオ(もち米のオコワ)がお供えしてありました。「ピー」という精霊信仰の依代かもしれません。カオニャオには大きな黒蟻がたかっていました。
バリ島で聞いた話です。
「天からいただいたものは、天に返す。だから私たちはお供え物を丁寧に準備するんです」
この黒蟻は、「天」を代表するものなんでしょうね。
村では、売店でタイ勢の豆乳ドリンクを買って飲みながら、タバコの葉を刻んで乾かしてる人や、竹を使った漁具を作っている人がいたので、仕事ぶりを見させてもらい、写真に撮らせてもらいました。
村の先、ジャングルの中にケーンニュイ滝がありました。ただ、滝自体は、乾季だからしかたないのかもしれませんが、水が少なくて、まったく迫力がなく、こんな滝なら日本にはたくさんあるといったもので、わざわざ行ってがっかりしたのでしたが、でも、「滝がある → 水がある → 田んぼがある → 棚田がある」ということで、一応水源を確認できたのはよかったかなと。
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