「311」 あれから3年、いろんなことが変わり、いろんなことが変わらない
あれから3年。
長かったのか、短かったのか・・・。
いろんなことが変わり、いろんなことことが変わりませんでした。
あんな大災害に遭いながら、しかも当時、ほとんどの人が、「これで大きく日本は変わる」「変わらなければ」と言っていたはずなのに、何も変わらないのでは?と思わせるような、最近の「原発をベース電源に」などという動き。
ほんとに日本人は、災害をやり過ごすのがうまいなぁと思います。何千年も、地震、津波、雷、噴火、土砂崩れ、台風と、ありとあらゆる災害に対処してきて身に着いた能力といっていいかもしれません。
まるで、「原発災害」も、「自然災害」であるかのようです。
台風一過の青空のもと、何事もなかったように普段通りの生活を続ける。けっして悪いことではないとは思いますが、原発は、自然災害なんかじゃありません。そこが違います。ここを無事にやりすごしてはいけないはずなのです。3年前はみんなそう感じていたはずです。
けっきょく、人間は経済で動くんだなぁとあらためて思います。お金は強い。偉そうなことは言えません。俺もそうです。お金の力で動くことは多いです。
でも、原発は、経済性のほか、なにかいいことがあるんでしょうか? (核の抑止力?) 原発を使い続けなければならない理由が他にあるとはどうしても思えません。
そうならば、原発よりも安いエネルギー源が早く見つかることを祈るしかないのでしょうか。それが原発を減らしていく一番確実な方法だろうから。
将来はそういうものが生まれて、原発はなくなるでしょうが、それまで我慢して使い続けるのか、それともきっぱりと今止めるのか。政府は「続ける」という方向に舵を切ったようですが、震災前に戻ってしまったということです。
でも、何も変わらなかったとは思いたくない。3年前、原発事故でみんなが感じたはずの「何かがおかしい」という感覚は、ボディブローのよういじわりじわりと効いてくるはずです。
今年も桜の季節が近づいています。被災地の桜を紹介します。
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