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2014/04/04

『行ってみたい日本人の知恵の風景74選』 Kindle版で出版

140404_1(表紙は、山梨県甲州市「ころ柿の里」)

140404_2(長野県白馬村「青鬼」)

140404_3_2(北海道美瑛町「丘陵の畑」)

これは2007年から2012年まで、雑誌「栄養と料理」に連載された写真と解説文「土と水、人と暮らし/日本の文化的景観」に加筆修正を加えたものです。(雑誌掲載の写真と一部、違う写真を使用)

「文化的景観」というのは、まだなじみが薄いかもしれません。文化庁の定義では「地域における人々の生活または生業および当該地域の風土により形成された景観地」のこと。「文化的景観」という言葉は堅いかんじがするので、これを「日本人の知恵の風景」と言い換えています。

具体的には、田、畑、水路、漁港、養殖場、集落、農業に関する祭りなどで、日本人の知恵が詰まっている風景です。主に農林水産業の風景で、日本の典型的な原風景と言えるかもしれません。一度は行ってみたい、全国各地の「日本人の知恵の風景74選」を紹介しています。

なお、電時間がたっているところは情報が変わっている場合もありますので、もし行かれる場合は、最新情報を確かめてからおでかけください。

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下は、「2012年10月号 岩手県山田町」のサンプルページです。

140404_4

 2012年10月号 岩手県山田町 「新しい養殖場」

 山田湾を通過したとき、海に浮かぶ鮮やかな黄色い浮玉の列が目に飛び込んできた。
 2011年3月11日、山田湾には8mから最大25mの津波が押し寄せ、漁業者の多くが漁船や漁具を失い、4000台もの養殖いかだすべてが流出し、市場・水産加工施設が流され、壊滅的な被害を受けた。
 壊れたいかだも一部回収することができたが、新しい浮玉を設置し、カキやホタテを育てている。養殖場は再スタートしたばかりである。
 2009年に開店したカキが食べられる「かき小屋」も津波で流されたが、2011年10月29日「復興かき小屋」として新装開店した。夏場は山田湾で獲れた海鮮の鉄板焼になるが、10月下旬ころから新しいカキが提供できる予定だという。「食べて応援する」という意味もあり、観光客が訪れる山田湾復興のシンボルである。
 掲載写真は、夕日が当たる黄色い浮玉。撮影は4月。
 
 
 

 
 
 
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