「STAP細胞はあります」といった小保方さんはまるで宗教家のよう
小保方さんのことを知ったのは、佐村河内守氏と同じく、ラオスにいた時でしたが、帰国後、STAP細胞のニュースをやっているとき、説明する姿を見て、小保方さんというのはなんとなく科学者らしくない人なんだなぁというのが第一印象でした。
そして昨日の記者会見でも、この第一印象は変わりませんでした。
ただ、そういう常識にとらわれない人が大発見をしてきた歴史を考えると、「科学者らしくない」ということは、悪いことだけではないかもしれませんが。
誤解を恐れずに言えば、みんなに夢を与える宗教家みたいな匂いを感じるのです。
「STAP細胞はあります」「200回以上は成功しています」ということだけは、はっきり言っているんですが、それを証明する証拠などはまったく提出することもなく、ただ感情的な、情緒的な訴えに終始したことが、科学者らしくない印象です。
STAP細胞はほんとうにあるのかどうかということに関して、その存在を証明するためには、小保方さんではない第三者がSTAP細胞を作ったという事実は、めちゃくちゃ大切なポイントであるはずなのに(科学者なら当然わかっているはずなのに)、記者からの質問に答える形でようやく証言が出てきたということも、不思議でしかたありません。まるで、記者から言われて、初めて気が付いたみたいな。
この第三者に、小保方さんが直接連絡が取りにくい状況であったら、弁護士を通して証言を取っておくくらいの判断が、どうしてできなかったのだろうか?というのが疑問です。
プロジェクターを用意していたので、きっと証拠写真や資料を出すのかなと期待していたら、それもありませんでした。だから全体的に、科学者らしくない印象を持つのです。
記者会見は、「私を信じてください。STAP細胞でみなさんを幸せにしますから」と言っているようだなと。
ただ、最初にも言ったように、大発見する人は、普通の人の常識を飛び抜けたとろにいる人でもあると思うので、あまり常識で小保方さんを判断しないほうがいいのかもしれませんが。(今の時点では)
小保方さんは、科学者らしくなくてもいいのですが、素人の俺たちにわかるように、もっと科学的な言葉を使ってほしいと個人的には思います。
STAP細胞につては、今後の第三者による検証を待つしかないでしょう。
(以下追記:2014/4/12)
世間一般の人の関心は、STAP細胞があるかないか、ということで、それで期待して会見を見た人も多いと思うのですが、この会見は、小保方さんが理研に残りたいための会見であって、STAP細胞がどうのこうのという会見ではないことがだんだんわかってきました。自分の「コツ」や「レシピ」は、だから理研に復帰するためのセールスポイントなので、やたら発表できないようなのです。
これは理研に向けた小保方さんの言い分の会見で、世間の同情を引き、世間を味方につけようとしたのかもしれません。感情に訴えていたのはそのためかも。弁護士がついていたのでなおさらその戦略はあったのでしょう。
この会見で、「理研の最終報告は間違っていたのでは?」と世間に思わせたことは、彼女の目的を達成したともいえます。「ねつ造」はわかりませんが「改ざん」は自分でも認めているし、間違いなく黒なわけですから。コピペは、無意識の作業ではやれません。
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