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2014/08/18

昨日は立秋の末候、七十二候の「蒙霧升降(ふかききりまとう」

140817

昨日2014年8月17日、七十二候の「蒙霧升降(ふかききりまとう)」。「深い霧が立ち込める」などといった意味です。

写真は12年前に撮影した熊本県八代市 日光(にちこう)の棚田です。

棚田は急坂を上った日光集落の、さらに上のほうにありました。周辺の山林を背景にして石積みの棚田が雛壇状に続いています。

雨上がりの霧が収穫前の棚田に漂い、夏でもひんやりとして高所であることを感じさせました。

当時、耕作者のおじいさんからこんな話を聞きました。

このあたりで「棚田」は「千枚田」と呼ばれている。千枚田は昭和33年から36年ころ自分で開田した。子供7人いたから、自家消費のためにコメを作った。あまった分は、親戚にやった。当時は、どこの家庭も子供が多かった。7、8人は普通だった。でも、コメを食べるのは、盆と正月だけ。普段の日は、イモ、ムギ、アワを食べていた。穀類とコメを合わせたご飯は「三穀メシ」と呼んでいた。当時村の人口も300人、400人はいた。今は100人しかいない。千枚田はここ数年でなくなる。10年は難しい。みんな60を越えているから。でも、希望者があれば、田んぼは貸すよ。

このおじいさんの予想通り、最近はとうとう耕作者がひとりになってしまったようです。
 
 
 
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