昨日は二十四節気の「立秋」 加須市のオニバス自生地
昨日から二十四節気の「立秋」です。
「秋」という感じではなく、関東地方は厳しい暑さの一日でしたが、加須市にある埼玉県内で唯一の貴重なオニバス自生地へ行ってきました。
いや、正確には「寄ってきました」ですが。おととい山形県を目指したんですが、事情があって、急遽帰ることになったので、ついでにこの自生地に寄り道したということなんです。
「オニバスはスイレン科の巨大な浮葉の一年草です。やや富栄養化した池や沼に生える水草で、毎年5月頃から水底の種子が発芽し、6月頃から矢じり型の幼葉をのばします。7月頃にはとげのある丸い葉を拡げるようになり、浮葉の直径は条件がよければ2mにも成長します。 7月下旬頃~9月上旬頃まで、早朝に赤紫色の可憐な花を咲かせますが、午後には閉じてしまいます。花は2~3日開花した後、水中に沈み種子を作ります。」
(加須市役所のHP http://www.city.kazo.lg.jp/cont/s552000/d058100/hpg000006236.html 参照)
行ったのは午前9時ころで、たまたまオニバス自生地の管理をしている地元の人がいて、話を聞くことができました。花を見るにはちょうどいい時間だったようです。オニバスは、あまりに早朝だと咲いていないし、午後には閉じてしまいます。
オニバスの葉っぱはトゲが出ているし、恐竜の皮膚のような質感をしていて独特です。管理人さんは、オニバスの葉っぱを裏返して見せてくれました。裏にもトゲがあって、危なそうです。それに比べて花はそれほど大きくなく、可憐さがあり、そのギャップも面白いですね。
オニバスは埼玉県レッドデータブックで「絶滅危惧1A類」に指定されているそうです。管理人さんからパンフレットをもらいました。
雑草が増えたので採らなくてはならないといっていました。この暑い中、ボランティア何人かで作業をするらしい。
ここはもともと昭和32年まで「越中沼」という沼があって、オニバスや、マコモやヒシなどの水生植物の宝庫だったらしい。現在は「越中沼」が埋められて水田になっていますが、もうコメができつつあり、稲穂は頭を垂れていました。
この水田の真ん中に休耕田を利用したオニバス自生地があるのです。休憩できる東屋もあります。隣の小さな池では、スイレンの花も見ることができました。
| 固定リンク
コメント