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2014/09/02

2014年夏 インドネシア・バリ島の旅 (12) プリ・ルキサン美術館

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140902_0(『田植え』 イダ・バグス・マデ)

140902_2(『村落でのバロンダンス』 1955年 イダ・バグース・マデ・ウィジャ)

140902_3(左:『寺院祭礼』1972年 右:『稲刈り』1982年 イ・マデ・シンテグ)

140902_4(『ダルマワンサの夢』 1957年 イ・グスティ・ニョマン・レンパッド)


ウブドゥで最も古いプリ・ルキサン美術館は美しい庭園の中に、3つの展示棟が建っています。古典絵画から現代絵画までそろっていて、展示数が多いので、全部見ることはできませんでした。

フラッシュ、三脚を使用しなければ撮影はOKとのこと。なので、高感度手持ちで撮影したので、じゃっかん写真(とくに色)に癖があるかもしれません。

とくに興味をひかれたのは、多くの風景画の中に棚田が描かれていること。もちろんバリの田園風景の中で棚田ははずすことはできないモチーフですが、それは昔の画家たちにとってもそうだったということを知って、なんだか嬉しくなりました。

イ・マデ・シンテグ作の『寺院祭礼』と『稲刈り』という作品が対になって展示してありました。どちらの絵にも、田んぼに水が入ったものと稲が黄色くなったもの、両方が描かれています。さすがこれは1年で2~3期作をやれる熱帯のバリ島らしい田んぼの風景です。

実際に今回は、テガララン棚田は植えて10日目くらい、ジャティルイ棚田は植えて1ヶ月くらい、タバナン北部の田んぼでは収穫時期、グヌンカウィ寺院では田植え直後と収穫後と、田んぼによって稲の生育具合はばらばらでした。

ところで、この美術館で最初に作られたギャラリーが「ピタ マハ」だそうで、その中にイ・グスティ・ニョマン・レンパッド(1862〜1978)の作品もあります。いろんなところで彼の作品を見る有名な芸術家のひとりです。

写真は1957年の作品、『ダルマワンサの夢』という絵です。

解説文には、「インドのマハーバラタ叙事詩の中で、ダルマワンサがある日、ヘビに巻きつかれた美女の夢を見た。その話を聞いた弟は、それは夢ではなくその女性は実在するのだと語った」とありました。
 
 
 
 
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