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2014/10/28

「魅力度ランキング」 今年も最下位は茨城県

141028(茨城県大洗磯前神社、神磯の鳥居)

130606(茨城県五浦海岸、六角堂)

地域ブランド調査2014 都道府県ランキング
http://tiiki.jp/news/05_research/survey2014/2327.html参照

最下位の常連である茨城県は、今年も最下位でした。前から何度も書いてますが、茨城県にはよく行っていて、写真もたくさん撮っている俺にすれば、あまりぴんとこないランキングなのです。

棚田工場夜景、歴史史跡、温泉と、魅力的な観光地はたくさんあるし、どうしてなんだろう?と思っています。

去年は、お笑い芸人を起用して、PRビデオ「なめんなよ♡いばらき県」やステッカーを作ったりして、認知度を上げようと努力もしていましたが、結果に結びついていません。

ただ、宣伝しなくても観光客は来ているし、それほど必死で宣伝しようとも思っていないようにも見えます。そのあたり、「観光意欲度が6年連続で最下位」という結果からも想像できます。一番の原因は、危機感の無さかもしれません。ということは、逆に言えば、幸せな県ともいえるのではないでしょうか。

茨城県の例は、日本の問題と相似形なのかもしれません。日本も外国人観光客の誘致にいっしょうけんめいになりだしたのはつい最近のことです。

日本にもいいところはたくさんあって、それを自覚もしているはずの日本人ですが、どうも宣伝がまだ足りないようにも感じます。とくに日本の田舎の良さをもっと宣伝していく必要があるのではないでしょうか?

これからは、キョート、ナラ、アキハバラだけではもたないのです。


大洗磯前神社の鳥居の写真を使ったショートムービー『月柱』です。


 
 
 
 
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2014/10/26

平成27年(2015年)版の「旧暦棚田ごよみ」ができました

Tanadagoyomi2015

平成27年(2015年)版の「旧暦棚田ごよみ」ができました。

■壁掛型の見開きタイプ・上部がA4サイズの棚田の写真、下部がA4サイズの旧暦カレンダーになります。付録として小冊子「旧暦棚田読本」がついてきます。棚田写真、二十四節気・ 七十二候、季節ごとの棚田の楽しみが解説されたものです。
 
平成27年版「旧暦棚田ごよみ」 1,200円(税込)
出版社: NPO法人棚田ネットワーク
言語: 日本語
ASIN: B00OCCD838
発売日: 2014/11/1

Amazon
 
 
 
なお、今年も暦出版に合わせたイベント「旧暦のリズムで棚田を味わう」があります。

日時: 2014年11月7日(金)18:30~20:00
     先着30名。参加費500円。
会場: 千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル1F  さえずり館
     tel: 03-3283-3536 mail: saezurikan@m-nature.info
アクセス: http://www.m-nature.info/access
 
 
暦のご注文&イベント申し込みはNPO法人 棚田ネットまで。

http://www.tanada.or.jp/tanada_goyomi/
 
  
 
旧暦は月の満ち欠けの周期を一ヶ月とし、太陽の動きで季節を知る太陰太陽暦です。明治五年まで、約千三百年もの間日本で使われてきた先人の知恵の詰まった暦です。

ただ旧暦は、年ごとに季節の日付が違うし、複雑に閏月を入れて日数の調整をしなければならないなど、言ってみれば、面倒くさい、不効率なものなのです。その点、棚田と似ているかもしれません。

明治政府は近代化のために合理的な新暦を採用しました。でも、どうでしょうか、今の時代、効率が良くて便利なのは当たり前すぎますよね?

ここであえて、面倒な旧暦を使ってみる。使いづらいから逆に意識するようになるし、見えてくるものがあるような気がします。

暦が私たちの生活に影響を与えるのは今も昔もかわりません。使いづらい「旧暦棚田ごよみ」で、より自然を意識し、日々の暮らしの中で季節感を取り戻すきっかけにしていただければうれしく思います。
 
 
 

 
 
 
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2014/10/25

テロの個人化で、「内面の問題解決」こそ「テロとの戦い」

141025

カナダ首相「議会銃乱射はテロ」
日経新聞  http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM23H0T_T21C14A0MM0000/ 参照

カナダでテロと聞いて意外な感じがしました。今まで「安全な国」というイメージが強かったからです。でも、今や「安全な国」は、日本も含め、存在しないかもしれません。

今回は、世界で危惧されているイスラム国の過激思想に触発された犯行の疑いが強いらしい。直前に、カナダのイスラム国への空爆決定がされて、タイミングを考えるとそうなんだろうと思います。

「帰国テロ」については危機感を持って、各国対応が始まっていましたが、イスラム国へ行かなくてもテロは起こしてしまう若者が実際にいるということがはっきりし、テロとの戦いは、一段ステージが上がったといわれています。イスラム国は世界中の不満を持つ若者たちに「錦の御旗」を与えてしまったのです。個人でのテロがやりやすくなってしまいました。「テロの個人化」のステージです。

日本でも先日イスラム国へ行こうとしていた大学生が事情聴取を受ける騒ぎがありました。

そのとき報道でさかんに言われたのは「どうしてイスラム国へ行こうとするのかわからない」ということでした。それを聞いて、俺は「あなたたちがそういう考えだから若者は行こうとするのではないか」と思ったのです。

どういうことかというと、これはイスラム国だけの問題ではなくて、新興宗教やカルト教団も同じだと思いますが、「普通」から外れた若者の受け皿が今の日本には(もしかしたら欧米諸国も)ないからではないかとも思います。

誤解されないように断っておきますが、俺もイスラム国がやっていることは嫌いだし、もし若くても、イスラム国へはいかなかったでしょう。カルト教団に入らなかったのと同じように。ただ、行きたくなってしまう若者の気持ちも、少しわかります。俺も若いころは危ういところにいました。あるカルト教団から誘われても断わることができたのは、結果的に「旅」があって助けられた、という話は以前書いたとおりです。

この一段レベルの上がってしまった「テロとの戦い」は、単純にどこかの国や組織を攻撃し、破壊してもだめなのです。根本問題は解決しません。

「テロとの戦い」はむしろ原因を外(たとえばイスラム国など)に求めるのではなくて、内面の問題を解決するしか方法は無いのではないかと思います。これはたいへんです。長期戦にもなります。

内面の問題とは、さっきも書いたように、「普通」から外れた人のこころを受け入れてくれる「もの」あるいは「場所」あるいは「団体」あるいは「つながり」という解決策がないことです。

「どうしてイスラム国へ行こうとするのかわからない」という言葉は、俺の耳にも違和感があります。これが一般日本人の感覚なんでしょう。この言葉の中には「この幸せな日本に住んでいるのに何が不満なのだ?」という裏の意味を感じます。

ここです。問題は。

今の社会について疑問をもたず、淡々と生活を楽しんでいられる圧倒的多数派の人々。むしろこの多数派の人間が本当は病的で、社会になじめない少数派の人間がまともにさえ見える社会です。そして「平和で、自由で、安全で、平等な国」というのも、しょせんは「他人の理想郷」であるし、また、建前(もっと言うなら「嘘」)であることをみんな薄々感じながらも、それを意識してしまうと生き辛くなるので、無意識に押し込めているというのが現状ではないでしょうか? だから圧倒的多数派と言っても、いつでも少数派になりえるということでもあり、結局みんなのことです。

こういう建前社会に、ついていけない人は正直なのかもしれません。建前社会になじめない少数派の人間の方が、本当はまともな人間なのではないかとさえ見えてしまうのです。

とにかく、今の社会に生き辛さを感じる少数派の人は、なかなか行き場所がありません。この内面の問題を解決しない限り、若者(若者ばかりではないですが)がイスラム国などカルト集団に向かってしまう怖れは続きます。この「内面の問題解決」こそ、これからの「テロとの戦い」なのだと思います。
 
 
 
 
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2014/10/23

「イスラム国動画は映画『セブン』のワンシーン?」のニュース

141023

イスラム動画は映画「セブン」のワンシーン? 巧みな宣伝
nifty NEWS http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/aera-20141021-2014102000032/1.htm 参照

ブラッドピット主演の映画『セブン』は何度か観ていますが、イスラム国の人質処刑シーンが似ているとは、俺も感じました。

映画で犯人のジョンが着ていたのも、オレンジ色の囚人服だったからでしょう。

ただ911後、テロ容疑者としてグアンタナモで拘束されたときに着せられていたのもこれと同じもので、イスラム教徒にとっては屈辱の囚人服らしいのです。それとオレンジ色は「ゴミ箱の色」という話も聞きました。だから『セブン』とは直接関係ないのかもしれません。

もし本当に映画を意識しているとすると、イスラム国がキリスト教徒の「七つの大罪」の映画を真似るというのも、欧米を批判しておきながら欧米を真似する、なんだか笑えないパロディでもあります。でも、悔しいけど、そこにイスラム国のリクルート方法の現代性も感じます。

「イスラム国の宣伝ビデオは洗練されている」だの「レベルが高い」だの「巧みな宣伝だ」だのと、識者たちはイスラム国のビデオを持ち上げないほうがいいとは思います。それでなくてもイスラム国を目指す若者が増えているのに。

そんなこと言うならオウム真理教の勧誘ビデオもよくできていたといえるでしょう。技術的なことはそうかもしれませんが、内容は陳腐な物真似でしかありません。

現実問題として、そういった見かけだけに引かれてカルト教団に入信するという人間はいるでしょう。ネットを使えば、世界規模でたくさん集められます。そこが現代的、困ったところです。これに対抗するにはどうすればいいんでしょうか。
 
 
ここからは映画『セブン』の話。ネタバレ注意

映画はキリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件の話です。

最後ブラッドピット扮するミルズ刑事に、「もっとも効果的な方法」で挑発することで、犯人が自らを殺させ、目的を達成するという、やりきれない結末の映画です。詳しいストーリーや、「もっとも効果的な方法」は、Wikiに出ています。

映画では、6番目の大罪は「ENVY(嫉妬)」で、ミルズの妻に嫉妬した犯人ジョンのこと、7番目の大罪は「WRATH(憤怒)」で、ジョンを怒りで射殺したミルズ自身のことでした。

犯人ジョンの本当の動機はわかりませんが、少なくとも「七つの大罪」を完結させることが目的だったとすれば、刑事ミルズがその完結を阻止するのが、一番犯人に対する罰であったはずですが、「理性」と「 感情」との葛藤で、ミルズは「怒り」が勝ってしまいました。そういう意味で、ミルズはジョンに負けたのです。

ジョンから見れば、人間が究極の選択においては、怒りに負けるだろうことは想像していたのでしょう。自分の信念の確認であったのかもしれません。

『セブン』を犯罪ドラマ・刑事ドラマとしてではなく、「人間の心」についての「おとぎ話」と見ることもできると思います。

その見方をすれば、ジョンは(映画でも言っていたかもしれませんが)「神」なのです。映画『セブン』は人間は究極の選択では大罪も犯すということを示した現代版「おとぎ話」。「七つの大罪」とは、宗教を超えた人間の心の本質を表した言葉とも言えるのでしょう。
 
 
 
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2014/10/20

「認知症  絵画療法で脳活性化」のニュース

141020

認知症を「触れる」「嗅ぐ」でケアする方法
(nifty NEWS [週刊朝日]  http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20141018-2014101600060/1.htm参照)

認知症には薬の治療もありますが、「非薬物療法」である芸術療法(絵画・音楽など)も応用されているようです。

脳を活性化させることが認知症予防に有効だという話は聞いていましたが、治療としてもすでに取り入れられているんですね。

これは有効だろうなと体験的にも想像できます。

「脳を使う」ということだったら、写真よりも、絵のほうがより使うかもしれないですね。そもそも頭の中にイメージがないと絵に描けないし、それを出力するには、紙に向かって手を動かさなければなりません。

写真はとりあえず、機械的にシャッターを押すだけで撮れます。それがいい写真かどうかは別として。

ただ「こころを活性化させる」ということであれば、むしろ写真のほうが絵よりもハードルが低い分、手軽にやれる部分もあるのではないか、という気もします。

「写真療法」というのはちゃんと確立されているんでしょうか。残念ながら「絵画療法」ほどではなさそうですが、何かいいやり方がないのか、考えてみたいと思います。新しい写真の使い方として。
 
 
 
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2014/10/18

『ANOTHER JAPAN 電線王国』のスライドショーをYouTubeにアップ

ANOTHER JAPAN もうひとつの日本の風景「電線王国」のスライドショーをYouTubeにアップしました。以前から撮り続けてきた電線・鉄塔・電柱のある風景写真です。

情報や電力が行きかう電線が縦横無尽に走っている日本の空。「景観」などまったく無視したような無秩序な電線や電柱や鉄塔。

田んぼの中で、我が物顔で空をひとり占めにしている巨大な鉄塔たちは、人間を踏み潰すエネルギーの巨人です。空を飛び交う電線は、人間を切り裂いてしまう鋭い矢です。

電線や電柱や鉄塔に妙にひかれます。

風景写真を撮るときは、なるべく電線や電柱は入れないで撮るというのが普通なのかもしれませんが、そういうふうな写真だけ撮っていると、だんだん我慢できなくなってきます。どうも違うのです。心のバランスを取るかのように、電線がある風景を撮りたくなってしまうのです。

「おそらく何百年後かには見られなくなってしまうかもしれない風景」。逆に言えば「今だからこその日本の風景」なのです。「棚田」と同じように。

「電線がわずらわしい」とか「電柱のある風景は醜悪だ」と思うのは、「今」だからなのです。自分が100年後、1000年後の人間になったことを想像すると、この「電線王国」の風景も、違ったふうに見えてくるはずです。

俺が「電線王国」の写真を撮り続けるのは、外国人が日本の「電線王国」に興味を持つ理由とはちょっと違うかもしれません。

「棚田」と「電線王国」はずいぶん違うテーマだとと思われるかもしれませんが、相反するものだからこそ、両者を撮ることで心の安定を得ているのかもしれません。

この両者はどちらも「俺の原風景」であるに違いありません。だからどちらか一方では、気持ちが落ち着かない、バランスが悪く感じるのです。

たぶん、「電線王国」と「棚田」は、俺の無意識の中の「何か」が意識されたものとしての目に見える形なのかもしれません。心象風景です。その「何か」はまだはっきりとはわかりませんが(だから無意識と言うんでしょうが)。

もしかしたら「電線王国」は「無秩序」や「混沌」に対する俺のあこがれかもしれません。
  
 
 
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2014/10/13

七十二候「菊花開(きくのはなひらく)」

141013

今日(旧暦九月二十日、新暦10月13日)は、二十四節気「寒露」の次候(第五十候)「菊花開(きくのはなひらく)」。菊の花が開き始めるころ、です。

写真は茨城県鹿島神宮、「鹿嶋市菊花展」で展示されていた菊です。

あいにく今、九州地方は台風の影響で大荒れのようですが、関東地方には、夕方から影響が出てきそうです。目もはっきり見える勢力が大きな台風なので、気をつけなければなりませんね。
 
 
 
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2014/10/11

イベント「旧暦のリズムで棚田を味わう」参加者募集

141011

昨日、「旧暦棚田ごよみ」と付録の「旧暦棚田読本」の色校正を確認しました。微調整して再度色校正を出し、すぐに入稿予定です。注文予約された方は、もうしばらくお待ちください。

この暦出版に合わせたイベント「旧暦のリズムで棚田を味わう」が今年もあります。

日本の棚田と風物を旧暦(二十四節気・ 七十二候)とともに写真で紹介します。去年の内容(写真)の半分ほどを新しくする予定です。

なお、好評につき、棚田の新米試食会もあります。


日時: 2014年11月7日(金)18:30~20:00
     先着30名。参加費500円。
会場: 千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル1F  さえずり館
     tel: 03-3283-3536 mail: saezurikan@m-nature.info
アクセス: http://www.m-nature.info/access

イベント申し込みはNPO法人 棚田ネットまで。

http://www.tanada.or.jp/2014/10/03/seminar-2/
 
 
 
 
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2014/10/08

今日は皆既月食、二十四節気は「寒露」

141009

今日、旧暦九月十五日(新暦10月8日)は満月で、午後8時前後1時間にわたって皆既月食が見られました。

写真はちょうど、「食の最大」7時54分ころのものです。

赤銅色の月が怪しく輝いていました。

そして二十四節気は「寒露」です。
 
 
 
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2014/10/07

「<イスラム国>警視庁、北大生ら事情聴取 私戦予備の疑い」のニュース

141007_2

やっぱりこういう人間が出てきました。

<イスラム国>警視庁、北大生ら事情聴取 私戦予備の疑い
(Yahooニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141006-00000092-mai-soci参照)

イスラム過激派集団「イスラム国」。

「国」とは言っていますが、大きなカルト集団です。カルトもグローバル化したということですね。ネットがそのスピードを与えました。

男子学生の同居人の証言によると、彼はまったく好戦的でもないし、イスラム国やシリアの話を冗談交じりにしたと言っています。

また、警察によると、男子学生はイスラム諸国への渡航歴もないし、過激派に所属している事実も無いと発表しています。

ここから推理すると、この学生は、特別な動機なんていうものはたぶんないと思います。「何も考えていない」から応募するんでしょう。本気で参加する過激思想の持ち主なら、足がつくような真似をするはずがありません。まずヨーロッパに飛んだりするでしょうし。自分の痕跡を隠して極秘に入国する方法はいくらでもあると想像できます。現地も知らないで貼り紙見て応募するなんて、素人も素人。

無知ゆえの怖さというのがあります。こういう若者が増えることを心配します。いや、俺はもうすでにイスラム国に参加している日本人はいると思っています。

そのあたりのことは、6月下旬に一度書いているので、こちらの記事でどうぞ。

Ya_2気がかりなニュース 「シリア帰りの若者が欧州を脅かす」
(2014/06/29)

【追加】

彼を去年取材したジャーナリストの常岡氏のビデオのインタビューが公開されました。それを聞いても、学生はイスラムに興味はないようだし、シリアに対するイメージもずいぶん軽いものです。まるでバックパッカーが初めて海外旅行へ出かける前のようなノリです。旅行先がたまたまシリアですみたいな。

ただちょっと怖いのは(本気なのではないかと思うのは)、日本で死んでもシリアで死んでもたいしたことない、人を殺す機会があったら喜ばしいことみたいな話をしています。自殺をほのめかすような、自暴自棄的な発言もありました。

これも「消極的な自殺」願望なのかもしれません。「消極的な自殺」願望は、秋葉原無差別殺人事件の犯人も同じように持っていたようですが。
 
 
 
 
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2014/10/06

「富士山、地元に警戒感=登山者装備、連絡体制見直し」のニュース

141006

富士山、地元に警戒感=登山者装備、連絡体制見直し-御嶽山噴火で、静岡・山梨
「御嶽山の噴火を受け、富士山の地元で警戒感が強まっている。世界文化遺産に登録され、毎年夏に30万人が訪れる名峰は、江戸時代に大噴火を起こした活火山でもある。」(nifty NEWS http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-2014100400188/1.htm 参照

戦後最悪となった火山被害。御嶽山の噴火から約1週間以上たちました。

今回犠牲になった方々にはご冥福をお祈りします。

あらためて、日本人は火山とともに暮らしているんだなと思い知らされました。それと同時に、3.11のときもそうでしたが、自然というものの2面性も。

自然の「優しさ」と「怖さ」。「恩恵」と「破壊」。その2つの面をわかっているつもりなのに、普段はどうしても「優しさ」と「恩恵」だけを感じてしまいます。

富士山もいつかは噴火すると言われています。御嶽山の噴火で、にわかに現実味を帯びてきました。

といっても、自然のことはどうしようもなく、怖がってばかりいてもしかたありません。火山国で暮らす俺たち日本人は、「あるかもしれない」と可能性を日ごろから意識しつつ、噴火したらそのときはそのときと腹をくくるしかないんでしょうね。

 
 
 
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2014/10/03

犬が夢を見る? フランス映画『バクステール』

141004

ヴィーノが「ワウ・ ワウ・ワウ・ ・ ・」と寝言みたいな声を出すことがあります。手足やまぶたが小刻みに震えているので、「夢でおいしいものでも食べているんだろうな」と想像しています。

でも、夢を見るというのは、かなり高度な精神活動なのではないでしょうか? 

フロイトは、「夢は無意識への王道」と捉えていました。夢は、無意識世界の願望充足を意味するといいます。

と、言うことは、犬にも無意識の世界があるということなんでしょうか。神経症になる犬もいるということなので、実際あるのでしょう。

無意識の中ではやりたいと思っていることも、意識上は、「それはボクらしくない」とか「おやつをもらえなくなる」とか「怒られる」からという理由でやりたいことを抑えているのかもしれません。その抑え方が度を過ぎると神経症になるということなのでしょう。

犬が何を思っているか、何を考えているかわかったらおもしろいのにと思います。

   ☆

映画『バクステール』を観ました。

『バクステール/ぼくを可愛がってください。さもないと何かが起こります。』
1988年/フランス映画
出演: リーズ・ドラマール, ジャン・メルキュール, ジャック・スピエセル, フランソワ・ドリアンクール
監督: ジェローム・ボワヴァン

「バクステールという擬人化した犬の視点で語られる異色のサイコサスペンス。偏屈な寂しいひとり暮らしの老婦人にもらわれたブルタリア犬のバクステール。どうしても彼女のことを理解できないバクステールは、堪忍袋の緒が切れ彼女を噛み殺してしまい…。」(「キネマ旬報社」データベースより)

これはブルテリア犬のバクステールが主人公の映画ですが、かなり癖があります。

最初のタイトル部分が、『惑星Xからの謎の生物』を思い起こさせました。

ブラックユーモア漂う異色の犬映画。犬を擬人化して語らせるのは他にもありますが、本当に犬はそんなふうに思っているんじゃないかと思わせるものがあります。バクステールの何を考えているかわからない目のアップのせいでしょうか。

犬を単なる「純粋なもの」と見ないと、こんなかんじになるんでしょうね。高度な精神活動があるんだから、とうぜん犬だって、人に忠実だけではないはずです。人をだましたり、嫉妬したり、ねたんだり、バクステールのように「人を殺したい」と思っているかもしれない。犬だってどろどろしたものがあるはずです。

日本の犬をテーマにした映画は、ことごとく犬は人に忠実で、純粋でかわいくて、だいたい「お涙頂戴もの」が多いですねぇ。それはそれで俺も楽しんではいるし、否定するわけではありませんが、こういうバクステールのような毒をもった犬の映画のほうが俺にはなぜかぴったりきます。気持ちが落ち着きます。犬を理想化せず「犬という動物」として真正面から取り扱っている気がするからです。

逆に言うと、単なる忠犬、かわいい愛玩動物と見る見方は、犬にとって失礼のなにものでもないでしょう。そんな犬は単純すぎて「バカ」に見えるからです。そこまで精神活動が未熟ではないはずです。もちろん単純化・ 理想化しているのは人間なんですが。

 
 
 
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