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2014/12/11

フランス人写真家ERIC BENARDの写真集『Marguerite Duras, des journees entieres en Indochine』

141211

友人のフランス人写真家エリックが2年ぶりで日本にやってきたので、久しぶりで会いました。

飛騨高山、金沢、富士山など周って東京に戻ったところでしたが、なかなかホテルが取れなかったといっていました。外国人観光客が増えたせいでしょうか。

有楽町で待ち合わせて、サラリーマンで混雑するガード下の飲み屋街に入りました。この独特の日本的光景をエリックも気に入ったのか、あとで分かれてからまた写真を撮りに戻ったらしい。

1冊の写真集をもらいました。

今年の秋にフランスで開催された『Marguerite Duras, des journees entieres en Indochine』展では、マルグリット・デュラスが暮らしていたベトナムなどの写真が展示されました。エリックがこれまで撮影してきた写真です。同展の写真をまとめた写真集でした。

エリックがメコン河を撮り始めて時間が経ちましたが、確実に前進しているのはうれしい限りです。日本だけではなくフランスでも、写真集を作るのは難しいことは同じ状況ですが、時間をかけて見つめ続けてきたものが、1冊の写真集としてまとめられることは、写真家にとってはこの上ない喜びです。

表紙の写真、女性の後姿だけ見ると、どこだろうな?と思うのですが、ハノイの湖。ベトナム人女性だそうです。いわゆる「ベトナムらしい写真」もありますが、どことなくヨーロッパのようなシーンを探しているのはフランス人の感性なのでしょうか。そういえば、ベトナムはフランスの植民地でした。

俺もメコン河を撮っていたので、この地域には愛着があるし、毎年というわけにはいきませんが、写真集『メコン河 アジアの流れをゆく』を出版した後もメコン流域には足を運んでいます。今年はラオス・タイを再訪しました。そのうち、昔と今のメコンの対比で写真展やれたらいいかな。エリックとの合同展などというのもいいかもしれません。いつやるかは、タイミングですね。

ところで、マルグリット・デュラスは、フランスの小説家、脚本家、映画監督で、1914年、フランス領インドシナ(現ベトナム)のサイゴンに生まれました。

『愛人/ラマン』は現地で知り合った華僑青年との体験を元にした自伝的小説で、1992年、フランス・イギリス合作で映画化されました。当時、俺もこの映画を観ました。

俺がベトナムのミトーで小舟を雇い、メコンを下り、南シナ海に出たのも1992年だったと思います。


Eric Bénardの公式サイト

http://www.ericbenard.com/

サイトの中にTokyoの街を撮影した写真ギャラリーもあります。フランス人が見たTokyoの印象です。
 
 
 
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