はやぶさ2の探査で、生命の起源に迫る
はやぶさ2が無事に打ち上げられ、軌道に乗りました。
発射時は少し雲があって、地上からの映像では、雲で隠れてしまいましたが、上空8000mから撮影された映像はすごかったですね。こういうロケット発射シーンを今まで見たことがあったかなと思います。
はやぶさ2は、地球から約3億キロ離れた小惑星「1999JU3」を目指し、長い航海が始まりました。帰ってくるのは東京オリンピック開催年の年末らしい。無事帰ってくることを祈ります。
ここで採取予定の岩石には、生命の起源に迫る、水や有機物を含んでいると期待されています。30億年くらい前の地球は水ばかりで生命の誕生には不向きな環境でした。だから地球の生命の起源は、小惑星などの衝突によって有機物がもたらされたのではという説があります。
もし生命の起源が見つかれば、大ニュースであることは間違いないし、地球とか生命とか人生とかを考える思想や哲学にまで、変化を及ぼしてしまうでしょう。
たとえば、宇宙船からの映像で、初めて青い地球を知ってから、俺たちは、地球の全体をイメージできるようになりました。「温暖化問題」などはその典型でしょう。
だから地球外に生命の痕跡があることを知って、俺たち人類は初めて、「地球人」としてのアイデンティティに目覚めるのだと思います。民族・国家間の争いや、領土についての感覚も変わるはずです。
そうなって人類は次のステップに上がれるのではないでしょうか。いや、今の世界の閉塞感を救うのは、それしかないのかもしれません。
はやぶさ2が人類に与える影響は、科学的好奇心を満たす以上の、もっと大きな意味があるように思います。
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