和太鼓奏者 富田和明さんの独演打会『 鼓かくさず叩きます 2014』
20歳で佐渡島に渡り鬼太鼓座に入座してから、今年太鼓芸能生活37年を迎える太鼓打ち・富田和明さんの独演打会が先週金曜・土曜日の2日間、ティアラこうとう小ホールで行われました。
今回は、天才アメーバ芸人・玉姐さんこと鈴南玉恵さんが特別ゲストに迎えられた2人公演でした。玉姐さんの話芸と富田さんの太鼓のコラボレーションです。
やっている舞台は見た目めちゃくちゃ「和」なんですが、どこかコスモポリタンな雰囲気がありました。玉姐さんは東京葛飾出身でロンドン育ちなので英語で、富田さんは中国留学経験があるので、中国語でやったりして、そのあたりのことが理由なんでしょうね。
舞台には演者の人間性が現れるのは当然だろうし、「和」というローカルなものの中に普遍的な感覚を発見しようとする二人の姿勢が見えます。
最後は重量162キロの長胴大太鼓でしたが、一打一打の音がズシーンと胸に迫ります。今年1年間の邪気を一気にはらってくれるような音でした。
富田さんのfacebookにも公演の写真が掲載されています。
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コメント
今、「和紙」や「和食」など、「和」が世界に認められています。
俺たち日本人にとって当たり前と思っていたことが、実は世界ではすごい価値があったことを認められるのは、うれしい反面、こそばゆく思うこともありますが。
昔、「欧米に合わせる」なんて時代もありましたが、今では、だれもそんなこと言わないでしょう。日本で独自にやっていても、「いいものはいい」という価値はわかってもらえるということがわかりました。
そこで二人の舞台なのですが、完全にローカルな「和」の立ち位置ではなく、ちょっとだけ「世界」の方向に立ち位置が移っているように俺には感じられたのでした。
だから「コスモポリタンな雰囲気」と書かせてもらったのでした。
投稿: あおやぎ | 2014/12/09 10:00
青柳さん、こういう評論的な意見を聞いた事がなかったので、とても嬉しいです。
青柳さんが書くと、拡張高く感じますね。
ありがとうございます。
嬉しいです。
投稿: すててこどんどん | 2014/12/08 19:37