タイムスクープハンタースペシャル「お正月パニック!改暦大騒動」
( 江戸暦画像提供: 旧暦・和のこよみ http://koyomi.wafusozai.com/)
昨日「タイムスクープハンタースペシャル」で、明治6年の改暦騒動をやっていました。天保暦(旧暦)からグレゴリオ暦(新暦)へ変わった日です。
新暦を採用するのは日本が西洋にならい、近代化するには必要だったのかもしれません。でも、改暦にはもうひとつ、政府の財政事情があった話は『旧暦棚田ごよみ』を作るとき調べていたので知っていました。
明治時代になってから役人の給料は年俸制から月給制に変わりましたが、明治6年は閏月が入った13か月の予定。12月に「翌年」にしてしまったので、政府は12月分の給料と、翌年の「閏月」の分、合計2か月分の給料を払わなくてよくなったということです。
新暦についての解説書、福沢諭吉の書いた『改暦辨』がベストセラーになったことも。
外国の新聞にも日本の改暦についてのニュースが掲載されていて、人々は突然の改暦で混乱しているが、楽しんでいるようだと書かれていたようです。
それと「おばけ暦」という作者不明の暦が出回ったらしい。当局の許可ない暦は違法です。でも人気があったらしい。
というのも、政府の発行した新暦には「暦注」がかかれていなかったからです。科学的ではないという理由で、迷信や占いなどの「暦注」がなかった。庶民の不満は高かったんですね。
改暦に乗じて一儲けしようとする「おばけ暦」の製作業者たち。なかなか面白い話でした。
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