面白くないユーモアの原因を相手のせいにする
言論・表現の自由を掲げ、フランスでのテロし対して大規模なデモが行われました。フランス人が何を大切にしているかわかったデモにもなりました。
ただ日本人的な感覚からすると、ちょっと違和感もあります。言論・表現の自由は守らなければならないとすれば、その結果に対する責任も負わなければならないでしょう。当然こういう結果も予想されていたはずで、一般市民を巻き込んだ出版社の責任も重いのではないでしょうか。
イスラム最高権威、仏紙風刺画を批判 「憎悪かき立てる」
(Yahoo NEWS http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150114-00000003-jij_afp-int参照)
何でも言っていい、何でも描いていい、というのは傲慢な感じがします。しかもユーモアを強制されても笑えないです。
去年の秋、フランス週刊紙「カナール・アンシェネ」が2020年の五輪開催地に選ばれたことを風刺する漫画を掲載し、日本が抗議したというニュースがありました。
その反論は、「ユーモアを表現しているからといって、被災者の皆さんを侮辱していることにはならない。ここ(フランス)では、悲劇に対してはユーモアを持って立ち向かうものだが、どうやら日本ではそうではないようだ」というものでした。「日本人はユーモアがない」と非難しているわけですね。
これは日本人として不快な表現ですが、まぁ「表現の自由」として認めるとしても、何よりユーモアを強制するのはどうかと思いますよ。
子供のころ、ウケなかったとき「おまえ、ユーモアわかんないやつだなぁ」と言って、面白くないユーモアの原因を相手のせいにしていたのを思い出します。
言論・表現の自由といいますが、これが真理かどうかはわかりません。これもひとつの価値観であることは間違いないでしょうが。自分の価値観を押し通そうとすることは、テロリスト側と同じ理屈であることに気がついているのでしょうか。
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