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2015/02/06

タイのオネエの日本人専門詐欺で3億円の被害

150206_1(Khaosan Road, BANGKOK 2014)

150206_2(Khaosan Road, BANGKOK 2014)

150206_3(Khaosan Road, BANGKOK 2014)

このニュースを聞いて驚きました。

タイで日本人男性ばかり狙う詐欺 被害総額は3億円超か
livedoor NEWS http://news.livedoor.com/topics/detail/9725927/参照

こういう古典的手口、まだあるんですね。

実は俺も30年前バンコクで、この手の詐欺師に2回遭遇しています。今回のオネエは「寸借詐欺師」らしいです。俺の場合、もっと手が込んでいたようですが、未遂で済んだので、真の被害がどうなるかはわかりません。

今回逮捕されたオネエは昔、日本人の男とある島に行ったとき、一人置いてけぼりにされた、ひどい目に遭わされたので、その復讐のために日本人をだまし続けたという動機(?)をしゃべっていましたが・ ・ ・。

これは嘘でしょうね。いや、もしかしたらそういう体験は実際あったかもしれませんが、主な動機ではないと思います。動機は、「バカな日本人は騙しやすい」というだけでしょう。

俺の場合はこうです。

手口と対策を参考までに書いておきます。(30年前の話がまだ参考になるというのは驚きですが)

バンコクの中心街を歩いていると、一人のオネエ(あるいは本物の女性?)が近づいてきます。2回とも外国人を装って英語で声をかけてきました。

「すみません。あなたタイ人?」

ここでタイ人?と聞いてくるのが巧妙ですね。彼女は当然俺が日本人だと知っていてあえて「タイ人?」と聞くのです。そのことは後で知ったわけで、この時点ではわかりません。

それで俺は、

「いいえ、日本人です」

と英語で答えました。すると彼女は、

「そうですか。私も外国人なんです。シンガポールから来ました。私、タイは初めてなんですが、ここへはどうやって行くんでしょうか? わかりますか?」

と、地図を見せて、どこかを指しました。俺もバンコクは2回目くらいで詳しくないので、

「ちょっとわかりません」

と答えました。

「そうですか。ありがとうございます。ところで、これからどこへ?」

と聞かれたので、

「食事でもしようかとレストランを探しているんですが」

「良かったら私の知っているレストランへ行きますか?」

と聞いてきたのです。俺も当時は若かったし、下心が無かったとは言えず、

「いいですね。そのレストランはどこですか?」

と聞いたのです。すると彼女は、

「ツクツクで行きましょう」

と言いいました。俺はまず場所を知りたかったので、

「この地図のどのあたりですか?」

と、地図を示したのですが、彼女は、

「とにかくツクツクに乗りましょう」

との一点張り。このあたりから俺は「あれっ?」と怪しみ始めました。車に乗ってしまったらどこに連れていかれるかわからないので、断り続けました。

すると彼女は無理やり俺をツクツクに乗せようとしたので、「これは何かやばい!」と思って、走って逃げました。

これが1回目。

そして翌日、まったく同じような手口の詐欺師に遭遇したのでした。もちろん、前日とは違う詐欺師です。

俺は「ははぁ、こういう手口がはやっているんだな」と気がつきました。それで俺は騙されたふりをしてみようと思ったのです。

昨日の詐欺師と同じような展開になって行き、「私の知っている店に行きませんか?」と聞かれたとき、「いや、あそこで食事するつもりだったので」

と、俺はとっさに、近くにレストランがあったので、そこを指差しました。そしたら彼女の表情が少しイラッとしたようですが、俺はそれにはまったく気がつかないふりをして、彼女といっしょに食事ができる嬉しさを演技し続けました。

「わかりました。あそこで食事しましょう」

と、彼女は乗ってきました。

食後、彼女は、「これを見ててくれますか?」といって、わざわざ自分の財布を俺に預けて、トイレに立ったのでした。たぶん、これは俺を信用させよう思った行動なのでしょうが、初対面の人間に財布を預けるなんて不自然です。彼女も、このあたりはいつもの展開ではなくなっていたので、あせっていたのでしょう。それでとっさに考え付いた方法だと思います。

トイレから帰ってきた彼女は、

「ありがとう。あなたを信用していたから財布を置いていったの」

などと、聞いてもいないことを彼女は俺に言いました。

「これから私の知っているレストランに行きますか?」

と聞いてきました。

「おなかいっぱいですが、いいですよ。ぜひ行きましょう」

と俺は笑顔で言いました。

支払いは彼女がやってくれました。

レストランの表に出たら、昨日とは違って、黒塗りの車が止まっていて、彼女は、

「これで行きましょう」

と言ったので、

「えっ? これで? 嫌ですよ」

俺が拒むと、腕を取って、無理やり乗せようとしたので怖くなり、彼女の手を振り払って逃げました。罵声がしたので振り返ったら、なんと車から怖そうな男が降りてきて、彼女と二人で、俺に向かって何かを叫んでいました。俺は「バイバイ」と叫びながら走って逃げました。二人は激怒していたようです。

という体験です。

参考になりましたか? なりません? 詐欺師を騙した俺も詐欺師なんでしょうねぇ。いずれにしても時効ですが。

俺の場合、グルの男が車で待っているなど、かなり危険な状況だったのだと後で知ったわけで、詐欺師を騙そうなどという気は起こさず、詐欺師に会ったら、即、立ち去った方がいいですね。
 
 
 
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