「感動地球スペシャル・中川翔子のボルネオ」で聞いた言葉「森の皮肉」
(Baobab trees, Morondava, Madagascar)
「感動地球スペシャル・中川翔子のボルネオ」を観ました。生態学者の安間繁樹さんがしょこたんを案内してボルネオを旅する番組でした。
ボルネオのジャングルは、高さ70mもある木が生い茂っています。動物たちは高さで棲み分けしているそうです。つまりジャングルは3次元的なのです。そこに200種類もの哺乳類が生きているジャングルの多様性があります。
まるで人間世界の「都会のジャングル」と同じですね。「高さ」で棲み分けしているというのは。お金持ちは「上」に住み、お金の無い人は「下」に住む・ ・ ・。
ところで、しょこたんも、雨のジャングルを歩いてヒルにやられました。気をつけていても、どこからかやってくる。しかも気がつくのが遅れます。痛くも痒くもないからです。俺もタイとネパールでやられました。毒もないし、痛くもないんですが、血がだらだら流れて止まらないのが気持ち悪いのです。
番組の中で印象深い言葉がありました。
「森の皮肉」と言っていたでしょうか。
昔ジャングルだったところは、ラワン材を取るために森が伐採され、その後に植えられたのがアブラヤシだそうです。パーム油の輸出のためです。
それで何が「森の皮肉」かというと、ボルネオにゾウはいないと考えられていたのが、ジャングルが伐採されて少なくなったことが、ゾウの発見に繋がったというのです。
「森の皮肉」で思い出すのは、マダガスカルの西海岸で見たバオバブの並木のこと。
地元ガイドから聞いた話では、バオバブの木というのは、ジャングルの中にあると形がわからないのですが、ジャングルが焼かれたので、焼け残ったバオバブの木の印象的な形が見えるようになったと。
バオバブは火に強いらしいんですね。それと関係あるのかもしれませんが、牛は水を含んでいるバオバブの木の幹をかじるのだそうです。
「バオバブが美しい」のは、自然破壊を伴っているからこそ、と言うと、言い過ぎかもしれないですが、森林が破壊されて見えてきたもの、という意味ではボルネオで見つかったゾウと同じかなと思います。だからこれも「森の皮肉」ではないかなと。
バオバブの風景にどことなく悲しさが漂うのは、現地の子供がしつこく物をねだるからだけではなくて、この森の破壊のせいもあるからかもしれません。
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