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2015/04/26

東北お遍路(こころのみち)巡礼2015 (17) 宮城県気仙沼市「大川桜並木」&「地福寺、岩井崎」

150426_1(宮城県気仙沼市 大川桜並木 上は2013年、下は2015年撮影)

150426_2(気仙沼市 大川桜並木)

150426_3(気仙沼市 大川桜並木)

150426_4(気仙沼市 地福寺「海のいきもの供養の碑」)

150426_5(気仙沼市 岩井崎「龍の松」)

宮城県気仙沼までやってきました。

郊外の浜に住む三浦さん宅を訪ねました。三浦さん夫婦の写真も『花咲う』に使わせていただきました。

自宅の桜は2本あり、両方とも津波をかぶりましたが、1本は枯れて、1本は健在でした。三浦さんの自宅は、畳まで浸水しましたが、壊れることはなかったので、ここに住むそうです。

この地区は復興が早かったといいます。45軒中30軒は流されましたが、みんな上の方に土地(畑)を持っていたので、そこに家を建てることができたからです。

なお、岸壁は、地震で沈下した70cmを補うために、70cmかさ上げしたそうですが、なんと最近20cm元に戻ったという。つまり岸壁の高さが20cm高くなってしまったというのです。これは船から物を上げ下ろしする労力が増えることで、いいとこではないそうです。

「まさか、完全に70cm元には戻らないだろうが」

と言っていました。各地でこの話を聞きました。地盤はまだ安定していないようです。

気仙沼市の大川へ。ここは「大川桜並木」があって、何度も写真を撮った場所です。2年前も、かさ上げするので、並木は切られるらしいという話を聞いていましたが、実際桜並木は無くなっていました。写真を見ると一目瞭然でしょう。

川の反対側には数本立っていますが、これも切られることになっています。

街の南側に岩井崎があります。東北お遍路にも選ばれている「地福寺」、「龍の松」があります。

地福寺にも慰霊碑がありましたが、その中に、「海のいきもの供養の碑」というのもありました。人間だけではなく、すべての生き物に対する供養の精神があるのも、日本らしいと言えるのかもしれません。それどころか「針供養」という物に対する供養の文化さえあります。

岩井崎は断崖なのかなと思ったらそうではなく、70cmくらい地盤沈下したとはいえ、けっこう海と近い高さです。風が強く、波が怖く感じます。波風に立ち向かうように龍の松が立っています。津波にも耐えた龍の松です。この力強さが被災者の気持ちに響くのではないでしょうか。
 
 
 
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