東北お遍路(こころのみち)巡礼2015 (11) 宮城県「貞山運河」&「仙台空港」&「閖上漁港」
(閖上朝市)
「貞山運河」は、宮城県岩沼市から石巻市まで続く運河。50kmの長さがあります。伊達政宗の命により、米などの物資を運ぶ大動脈として整備されました。
運河が津波の威力を減衰した可能性もある、この歴史的事実を後世に語り継ぐ必要があるというのも、巡礼地に選ばれた理由のひとつ。
東北の空の玄関口、「仙台国際空港」は津波で浸水しましたが、米軍の「トモダチ作戦」によって早期に復旧しました。
滑走路に津波が押し寄せてきた映像は、今でもよく覚えています。たしか、飛行機が津波にのまれて動いたのではなかったでしょうか。
空港屋上の展望台からは、遠くに仙台市内のビル群も見えます。
名取市の「閖上漁港と日和山」に行きました。
日和山は船の出入りを見るために1920年に築造された、こんもりとした小山です。
日和山自体は高さ6.3mですが、頂上付近には大きな松が立っています。その幹に20cmほどの傷があります。高さが2.1mのところなので、下から合計すると8.4mもの津波が来たということが推測されるそうです。
津波の当日、ここに中学生が避難し、流れてきた漁船に飛び乗って助かったという話もあります。
日和山の南側には白い慰霊碑が立っています。これは「種の慰霊碑」から発芽をした「芽生えの塔」が上へ上へ伸びていく様を表現しているそうです。これは震災で犠牲になられた方々が、天に昇っていく姿をイメージしたもの。
盛土を含めた塔の高さは、この地を襲った津波の高さに合わせて、8.4mとなっています。
閖上朝市は日祝日に開催されます。駐車場から入っていくと、さっそくいい匂いがお出迎え。
海鮮バーべキューセットを買いました。海鮮は自分で焼くスタイルです。店の前に炭火を起こしたバーべキュー用の網があって、そこで焼いて食べます。
知らない者同士、しゃべりながら食べるのも、また楽しい。ホタテは、最初平たいほうから焼くなんてことも、向かいの奥さんから教えてもらいました。俺は知らずに、反対側から焼いてしまって、多少固くなってしまったかもしれません。超巨大ホタテで、初めて食べるものです。カキも、イカもうまかった。
朝市は閖上漁港のそばです。閖上地区をかさ上げし、現地再建を目指すという話も聞きました。
閖上は仙台ができる前からあった集落だったそうです。それだけこの閖上という土地に愛着があるのでしょう。朝市も「俺たちはここで行きていくんだ」という住民の姿勢というか、決意みたいなものを感じさせます。
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