東北お遍路(こころのみち)巡礼2015 (09) 福島県新地町「龍昌寺」&「大戸観音堂」&「安波津野神社」
福島県新地町の役場を訪ねて、町内のお遍路巡礼地の場所を聞くことにしました。
ここ1週間の経験から、海そばの小さな神社は、かなり探すのが難しいことがわかったからです。住宅がまったくないことや、工事中でもあり、道路がわかりにくく、もちろん人に道を聞くわけにもいかないし。
役場の人は、いろんなところに連絡を入れてくれて、詳しい地図をくれました。東北お遍路についてもよく把握されていました。
龍昌寺は、国道6号線の西側にあります。この寺は有名なので、町のマップにも掲載されていたのですぐわかりました。
門をくぐると新しい観音像「さくら観音」と、東日本大震災の慰霊碑が立っています。
本堂の裏側(西側)に回ると墓地があって、桜の木が10本ほどありました。さらに奥へ行くと、広場のような平らな場所があって、観音像が立つ、こんもりとした塚のようなものが目に飛び込んできました。近づいてみると、それは数多くの墓石や地蔵などの石仏が積まれたものでした。
被災墓地の墓石を回収し、遺骨も収集して、観音様を建立してモニュメントにしたものだそうです。
ここにも、東北お遍路巡礼地の碑が立っていました。これは昨日、松川浦で行った津神社の入り口に立っていたのと同じものです。これが「プロジェクト第一号標柱」だそうです。
海側へ向かいます。
大戸観音堂は高台にありました。100人近い人が逃れて助かったそうです。
さらに奥に続く階段があって、赤い鳥居をくぐって10mほど竹林を進むと、墓地がありました。開けた風景が目に飛び込んできます。新地町の市街地も見えます。いくつものクレーンが立っている海のそばの大規模なかさ上げ工事が行われています。工事の音が聞こえてきます。
大戸観音堂から300mほど離れた小さな安波津野神社。釣師浜漁港の真ん前に位置します。海面からは高さ10m位でしょうか。豊漁と海上安全を祈る神社でしたが、流されてしまいました。欄干が壊れたままになっていて、津波の強さを物語っています。
今あるのは仮の神社で、再建される予定です。
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