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2015/05/25

昨日のNHKの番組「美の壷 棚田」再放送で「田毎の月」

150525_1(長野県千曲市 姨捨棚田の「田毎の月」)

150525_2(長野県千曲市 姨捨棚田の「田毎の月」)

150525_3(長野県千曲市 姨捨棚田の「田毎の月」)


昨日23:00からEテレで、俺も出演している「美の壷 棚田」が再放送されました。

インタビューが収録されたところは、「田毎の月(たごとのつき)」で有名な、長野県千曲市姨捨の棚田。

番組では、人(カメラ)が移動すると月も移動して田毎に映り、結果「田毎の月」になることを見せてくれていました。時間を考慮すると「田毎の月」が見えてくるということは今までも何度も書いてきたことです。

光学的(科学的)には、月は1個しか映らないから、非科学的だと断じる人は、じっくり時間をかけて夜の棚田を見たことがない人なんでしょう。

もっとも、俺のように真夜中ずっと田んぼで写真を撮っている人間は怪しすぎますが。幸い、姨捨棚田は、広いし、民家からも少し離れているので、誰にも気がつかれることはなく、警察に通報されることもありませんでした。姨捨は、農家の人に迷惑をかけないで夜中写真を撮れる棚田のひとつなのです。

じっと田んぼの水に映る月を眺めていると、少し怖さを感じてぶるっと武者震いをしたり、ふっと気が遠くなるような感覚があります。

ちなみに、日本語の「つき」は、昔「つく」と発音されて、「憑く」からきているとの説もあります。

西洋でも月が人間を狂気に引き込むと考えられていたようです。「狂気」のことを英語では「lunatic ルナティック」。語源は後期ラテン語「lunatics」=「月に影響された」。「lunacy 」 =「精神異常。狂気」、「moonstruck」=「心が乱れた。狂気」という言葉もあります。

「北欧において「妊娠した女性は月を見てはいけない」、あるいは「イヌイットの娘は月を見ると妊娠するから月を見ない」、アイスランドにおいて「子供が精神障害になるから妊婦が月に顔を向けてはいけない」など、女性が月を見ることを禁忌とした伝承はいくつかある。」(Wiki参照)

こうしてみると、月は、古今東西、「神秘」「狂気」「女性」などと結びついている天体です。

月という天体は、自分からは光は出さず、「映す」天体です。もしかしたら月を見ると、普段は隠れている自分の深層心理(無意識)が映し出されてしまうからかもしれません。
 
 
 

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