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2015/05/21

イルカの追い込み漁を誰が「残酷」と判断するのか

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イルカの追い込み漁を「伝統文化だから」という理由だけでは理解されなくなっていることはわかります。

ただ、気になるのはこの点です。

「残酷だ」と決め付けているのはいったい誰でしょうか? しかも「残酷」の基準も示せないでいます。(どこが残酷なのか?と日本側が聞いたけど回答は無かったとのこと)

「残酷」かどうか、まったく主観的な判断だったとしたら、それを決める人しだいでどうにでもなってしまうということです。ここが恐ろしい点です。

欧米(今回は主に英豪)の価値観だけで判断されたら反発も出るでしょう。たんに、イルカの問題だけではありません。この件の裏には反捕鯨キャンペーンがあったとの証言もあります。やっぱりなぁ・ ・ ・

動物保護に異議を唱えるわけではありませんが、その「主観」で物事を決めるのは、グローバル化した世界では通用しないのではないでしょうか。欧米人の価値観がいつも正しいわけではありません。

そもそも、どうして「可愛くて害が無い動物」に対しては優しいのに、「可愛くなかったり、害がある動物」と「人間」に対しては優しくないのか、という不公平感も感じます。とくに、人間には厳しい。特定の人間です。たとえば、「イスラム教徒」、「ユダヤ人」、「黒人」、「アジア人」などなど。

人間に対する差別や隔離をさんざんやってきた人たちが、「免罪符」として動物を保護したがっているのかな?と邪推してしまうほどです。

とにかく今回の件で、「やっぱり欧米的価値観は正しいんだ」という歪んだメッセージは、彼らの信念をますます強化することに役立ってしまったことだけは確かです。

いっそのこと「追い込み漁」をユネスコの無形文化遺産に登録申請したらどうでしょうか。物の価値は一方向からではわかりません。「動物保護」から見た価値が絶対的ではなく、これを「伝統漁法」という視点で捉える方法だってありえるわけです。
 
 
 
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