2015年春、東北撮影の旅(07) 福島県昭和村の「旧喰丸小学校」
西島秀俊さん主演の映画『ハーメルン』を観た話は、以前書きましたが、今回ロケ地である昭和村に行きました。
いや、以前から行ってはいたんです。でも、こんないいところだとは、映画を観るまでは知らなかったので、素通りしていたのでした。
昭和村は「苧麻(からむし)織りの里」。
からむしは、伝統織物の上布の原料で、昭和村は唯一本州で栽培生産している村だそうです。
そんな昭和村の喰丸地区にあるのが映画の舞台になった「旧喰丸小学校」です。監督・脚本の坪川拓史氏は、イメージに合う廃校をずいぶん探し回ってここを見つけたそうです。
映画の公式HPはこちら。
廃校はまだありましたが、痛みが激しいようで、片側にはブルーシートがかけられていました。解体されてしまうんでしょうか。
映画でも大きなイチョウの木が印象的ですが、その木もありました。秋になったらまっ黄色になるんでしょうね。それも見てみたい。去年落ちた葉っぱと銀杏が地面に残っていました。
映画の中で、この廃校に住んでいたのが、坂本長利さん演じる元校長先生。
独特の時間の流れ方と、静かさは、実際昭和村に来てみると、それは演出以前の、この土地が持っている個性であることを強く感じました。
時代の流れにあらがうような村のたたずまいと、校長先生の頑固な性格が、重なって見えてくるようです。
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