2015年春、東北撮影の旅(09 最終回) 宮城県丸森町沢尻の棚田
宮城県丸森町の沢尻の棚田へ行きました。(4月下旬です)
阿武隈川沿いの国道349号線から山側へ1.2kmほど入ると、沢尻の棚田が左手に見えてきます。「日本の棚田百選」を初めてまわったとき以来なので十数年ぶりです。
車4台ほど停まれる駐車スペースと東屋ができていました。看板が立っていて、棚田の総面積は4.1ヘクタール、平均勾配8分の1と書いてあります。石積みの棚田は東北では珍しいものです。
山は霧がたちこめていて、雨の匂いも残っています。しっとりした雰囲気がいいですね。
写真を撮っていると、おじいさんが電動カートで集落の方から上って来たので挨拶したら、「どこから?」と聞かれたので「埼玉から」と答えると、
「この田んぼは全部俺が作ったもの。ゆっくり見てって」
といって坂を上がっていきました。車に三脚をしまって、話を聞かせてもらいたくて追いかけましたが、見当たりません。どこかに脇道でもあるのでしょうが、消えてしまいました。
この棚田は、江戸時代から昭和21年ころまで、地元の人たちが手作業で石垣を積んできたそうです。「世界遺産」に劣らない貴重な文化財ですね。
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