交通事故で死ぬことより、外国で死ぬ確率が高いと感じる錯覚
車免許の更新を済ませました。
今年の交通事故による累計死者数は5月14日時点で、埼玉県内で62人だそうです。けっこう多いんですね。
外国でテロに巻き込まれて死亡する確率よりかなり高い。にもかかわらず、今、「外国旅行は危険だ」というイメージのほうが強い。
不思議です。交通事故で死ぬことを予想していません。外国で死ぬことはあるかもしれないと思っているのに。
たぶん「日常」というのは良くも悪くも「慣れ」が大きくなって、リスクを低く見積もるからではないかと思います。反対に外国は「非日常」なのでリスクを高く見積もるから「危険だ」と感じやすいのではないでしょうか。
それを裏付けるように、「錯覚の科学」には「プロスペクト理論」というものが出てきますが、この中に「決定加重関数」があり、めったに起こらない確率が低いものに対しては、リスクを最大に見積もってしまう傾向があることが示されています。
それと、こういう学習もあります。
今まで人身事故は起こしていない
↓
安全運転しているから
↓
運転がうまい
↓
だからこれからも人身事故は起こさない
これは完全に錯覚。悲しいかな、俺もそう錯覚してしまっています。「迷信」を学習してしまったようです。
自己評価が高く、「迷信」を信じる傾向の高いのは特に、「若者」、「男性」、「高齢者」だそうです。(「交通心理学」より)
まぁ俺の場合、運が良かったと思うのは、人身事故ではなく、2年前、山道で回転し、路肩の氷雪にぶつけてバンパーを変形させたという軽い自損事故を起こしているので、多少自己評価は低くなって、「迷信」から抜け出してはいるつもりですが。
これはいいことでもありますが、反面、あのときの嫌~な「滑った感覚」がよみがえってきて、こんなに暖かくなった山道でも、また滑るのではないかと、ぞっとすることがあります。けっこうストレスですね、これは。
要するに、安全運転しろ、ということにつきるんでしょうが。
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