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2015/06/08

2016年サミット会場に近い伊勢神宮の「初穂曳き」は日本の稲作の象徴的な祭り

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「稲作」の写真を撮り続けている俺にとって、伊勢神宮は特別の場所です。

一昨日のブログに「日本のこころ」に近い場所と書いたのは、日本人には、「稲作」がたんなる「穀物の生産」という意味だけでなく、「象徴」としての意味もある(良い意味も悪い意味もありますが)ということです。

コメの年間消費量が60kgを切ってしまい、今や日本人が「稲作民族」と呼べるのかさえ危ういと言われますが、それは「量的」な見方であって、「質的」にはまだ稲作民族といっていいのだと思います。

ここがサミット会場に近いというのは、外国人にとっても、「日本人」を知るいい機会になるのではないでしょうか。

10月中旬に神甞祭があります。神様に新穀をささげ、豊穣に感謝する祭で、これこそ日本の稲作の象徴的な祭とも言われています。

1日目は、外宮への初穂曳き。車の上には、俵や初穂がおかれ、2本の白い綱をもった何十人、何百人が、勇ましい木遣り唄と、「エンヤ、エイヤラ」という掛け声をかけながら、綱を上下に揺らし、外宮まで引っ張っていきます。そして初穂を五丈殿に奉納します。

伊勢では、その年の新穀を神様に召し上がっていただくまで、人々は新米を口にしなかった、という話も伝わっています。

2日目は、内宮まで川ゾリでの初穂曳きです。勇壮なホラ貝の音や、木遣り唄が響く中、五十鈴川をさかのぼっていきます。

前日と同じように、2本の白い綱で引き、時々、左右の人たちが川の真ん中でぶつかり合い、水を掛け合います。滑って転ぶ人もいて、観客の笑いを誘っていました。
 
 
 
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