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2015/07/31

今夜の月は旧暦ではありえない「ブルームーン」

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巷では、今夜の月は「ブルームーン」、2012年以来3年ぶりです。

ひと月に2回満月がある場合、2回目の満月をブルームーンと呼ぶそうです。

でも、これは完全に新暦(太陽暦)の話で、旧暦(陰暦)ではありえない月です。旧暦では月の満ち欠けが一か月の暦なので、満月は1回限りしかありません。

ところで「ブルームーン」を見ると幸せなことがあるという言い伝えがあるそうです。
 
でも、当然ながら旧暦を使っている人たちには「ブルームーン」は存在しないし、だから幸せにはなれそうにありません。

生暖かい空気の中、午後7:15ころに撮影した月ですが、写真は色温度を変えて青くしています。
 
 
 
 
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2015/07/28

今日から二十四節気「大暑」の次候「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」

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今日から5日間は、七十二候「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」です。

まったく納得の七十二候ですね。曇っているので気温は昨日より高くはないのですが湿気がすごい。

2週間前に種をまいたパクチー(コリアンダー)はこのようになりました。時間差を作って種を撒くといいというHPを見たので、種は追加しましたがそれはまだ芽が出ていません。

ところで、先日パクチー嫌いな人は、DNAの「OR6A2」」 の変異が関係していて、石鹸臭を感じてしまうという説を紹介しましたが、これだけではないらしい。もっといろんなものが関係しているようです。

パクチーの和名は「カメムシソウ」ですが、嫌いだと言っていた知人がよく「カメムシの臭いがする」と言っていたのを思い出します。大げさだなぁと思っていたのですが、その人にとっては、「カメムシの臭い」そのままだったわけですね。疑って申し訳ありませんでした。

それと「アスパラガス問題」というのがあって、アスパラガスを食べた後の尿が臭う人がいるらしいのですが、これもパクチー嫌い同様、遺伝子レベルの問題で、尿の臭いに敏感なのだそうです。

人間の嗅覚は、本来はもっと優れていて、その能力が「抑制されているだけにすぎない」という説もあります。だから抑制が外れると、もっと鋭い嗅覚になるというのです。この説が正しいとすれば、「OR6A2」の「変異」と表現されていますが、むしろ「変異」ではなく、こっちの方が本来の遺伝子の姿なのかもしれません。

とは言え、すべてに敏感になる方がいいかというとそんなに簡単な話ではなくて、むしろ鈍感になったのは、進化的な適応というふうにも解釈できそうです。

「余計なことにエネルギーを使わない」というのが生き物の基本的な適応姿勢だとすると、たしかに、パクチーの臭いを敏感に感じ取ったからと言って、人間の生存に何か影響があるかといえば、たぶんどうでもいい話なので、進化の過程でパクチーの臭いに鈍感になっても何も問題が無いから、鈍感になったということなのではないでしょうか。
 
 
 
 
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2015/07/23

最近は二十四節気の「大暑」通りの「厭暑」

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今日から二十四節気の「大暑」です。

最近の気候は「大暑」にふさわしいような「厭暑」です。あまり「厭暑」という言葉は使われていないのかな。

アジアが好きだからなのか、割りと暑い時期も平気なんですが、でもこの湿気はたまりませんね。だから俺の実感としては、「もう十分です、この暑さ。嫌になっちまう」という意味の暑さ、「厭暑」なのです。

ところで、「大暑」期間中の七十二候は:

初候: 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

次候: 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつ)

末候: 大雨時行(たいうときどきにふる)

になります。だから今日から5日間は初候の「桐始結花」です。

「大暑」の季節に撮影した山形県朝日町椹平の棚田と、桐の木の写真は、どこかで撮影した記憶はあるんですが、それがどこだったか思い出せないので、桐の花が使われている我が日本国の500円玉の写真にしました。
  
 
 
 
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2015/07/22

TBSドラマ『ナポレオンの村』にみる地方でがんばる公務員

150722_1(高知県梼原町 神在居の棚田 10月)

150722_2(高知県梼原町 神在居の棚田 5月)


日本の地方の風景・文化に興味を持って撮影を続けてきた身には見逃せないドラマです。

「高野誠鮮の『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』を原案とし、消滅寸前の限界集落を立て直すために改革を巻き起こす「スーパー公務員」の奮闘を描く。」(Wikiより)

原作の舞台は石川県羽咋市神子原地区ですが、ドラマ『ナポレオンの村』の設定は東京都星河市神楽村になっています。架空の市です。

ロケ地はどこでしょうか。そんなに急峻な斜面ではないところに棚田もしっかりあって、伝統的な日本家屋も見えました。

ネットを検索するといろいろと情報が出てきます。どうもロケ地は千葉県鴨川市らしい。大山千枚田がある市ですね。その曽路地区というところ。それと初回クライマックスの祭りのシーンは、東京都の道志川沿いにある「このまさわキャンプ場」付近だったようです。

第1話は、市役所職員浅井栄治(唐沢寿明)が新しい赴任地へやってきます。限界集落といわれている村で、伝統工芸の和紙に目をつけて、祭りを盛り上げようとしますが、村を消滅させてしまおうともくろむ市長や事なかれ主義の市役所職員の妨害があり、村人も村人で、どうせやってもまた失敗すると冷ややかな反応でした。でも、浅井の熱意で村人を動かしていきます。クライマックスの祭りでは和紙を使ったスカイランタンが夜空を舞いました。

村人にとっては普通のものでも、外の人間にとっては宝の山だったりします。ドラマでは徳島県上勝町の「葉っぱビジネス」 の話も出てきました。これも『人生、いろどり』という映画になっています。

高野誠鮮さんだけではなく、全国には、アイディアを持った公務員や熱意のある公務員がたくさんいます。

2000年、棚田百選を訪ねて高知県檮原町へ行ったときです。梼原町役場で、ここは全国でもはじめて棚田のオーナー制度ができたところと聞きました。

棚田のある神在居は当時、12、3戸の集落でした。後継者が町外に出てしまい、高齢化していくなかで、田んぼを守る人たちが減っていました。

平成2年と3年、農水省と交流人事があり、そのとき、農水省から青山さん(肩書きは忘れてしまいましたが)という人がきました。青山さんは田んぼを自分で作ってみたそうです。そして思いついたんですね。

「地元だけでは田んぼを守っていけないだろうし、都市の人は農業をやってみたいと思っている人がいるので、田んぼを貸し出す制度を作ってみたらいかがですか?」

と青山さんが提案したそうです。

「こんな田舎に誰も来ないのではないですか? 不便だし、何もないところだし」

と職員がいうと、

「都市の人は田舎の不便さをわざわざ求めてくるんだから大丈夫です」

といったそうです。青山さんも外の人間だったからわかったのではないでしょうか。

オーナー料は、1区画100平方メートル、40010円に決めました。「四万十川」の「しまんと」にかけたわけですね。

そしてオーナー制度の記事が朝日新聞に載った日、問い合わせが多くて役場の電話の呼び出し音が鳴り止まなかったそうです。すごい反響でした。

現在オーナー制度は全国の棚田で採用されるようになっています。
 
 
 
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2015/07/20

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015

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「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」が7月26日から開催されます。「人間は自然に内包される」という理念のもと、新潟県妻有地域で開催される芸術祭です。

「越後妻有」とは地図上にある地名ではありませんが、昔から「妻有郷」と呼ばれていた地域、現在は「十日町市」と「津南町」になります。

このあたりは棚田が多く、何度も訪ねているところですが、里山を歩きながら自然のエッセンスを取り出して見せるアート作品で、気に入ったものを発見するのはたのしいですね。

棚田もまた自然をよく観察し、自然を模倣したシステムですが、棚田も現代作家のアートに負けないくらいのアートでもあると思います。それが理念からではなく、日々の生活から生み出されたというのが特にすばらしいところだと思います。「無意識が生み出したアート」とでも言えるかもしれません。

このような芸術祭が里山・棚田が多いこの地で開催される意味は大きいのではないでしょうか。

大地の芸術祭公式HP

http://www.echigo-tsumari.jp/

会期: 7月 26日(日)~ 9月13日(日)

開催地: 越後妻有地域 (新潟県十日町市、津南町)

主催: 大地の芸術祭実行委員会

「「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地・越後妻有(新潟県十日町市、津南町)を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残っている地域で、「人間は自然に内包される」を基本理念としたアートを道しるべに里山を巡る新しい旅は、アートによる地域づくりの先進事例として、国内外から注目を集めています。」(大地の芸術祭公式HPより)
 
 
 
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2015/07/18

1週間で出てきたパクチー(コリアンダー)の葉っぱ

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1週間でパクチー(コリアンダー、香菜)の芽が出てきました。昨日の台風の中、丸い葉っぱから長細い葉っぱに変わったのが2つ。

これまで何度もパクチー栽培に挑戦してきましたが、ことごとく失敗。収穫直前に枯れてしまったり、腐ってしまったりしました。意外と栽培は難しいのかもしれません。

ところで、パクチーについてはすでに何度も書いていますが、人によって好き嫌いがはっきりしている食材ですね。

それで前回書いたのは、パクチーが好きか嫌いかは、遺伝子によるという研究結果(↓)でした。

嗅覚受容体遺伝子の近くに遺伝子変異体は、コリアンダーの好みに影響」という研究。
「これらの結果は、コリアンダーの味覚に遺伝的要素があることを確認し、コリアンダーの嫌悪が嗅覚受容体における遺伝的変異から生じることを示唆している。 私たちは、嗅覚受容体遺伝子のクラスターの1、多分OR6A2は 、ヨーロッパの集団でコリアンダーから石鹸臭いの検出に貢献する嗅覚受容体であり得ることを提案する。」

google自動翻訳なので、変な日本語ですが、内容はだいたいわかります。

パクチー嫌いな人は石鹸臭がするようになる嗅覚受容体を持っているらしいのです。味覚というより嗅覚に関係しているということも意外ですが、好き嫌いがDNAレベルの話だったのかと驚きました。

それでようやく、嫌いな人たちの異常なまでの嫌い方がわかったような気がします。もともと、パクチーには「石鹸臭」を感じてしまっているわけですからね。これを「おいしい」と感じるわけがないんです。人によって好き嫌いがはっきり分かれるのもわかります。
 
 
 
 
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2015/07/16

地球侵略が目的でも、姿はグロテスクでもかまわないから、地球外生命体がいてほしい

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ニューホライズンズの冥王星探査に関してのNASAの記者会見で「この宇宙に我々地球人だけなのか」といっていました。

今後探査機は太陽系を離れて旅を続け、そしていつか地球外生命体も見つけたいということなんでしょう。

確かにこの広大な宇宙空間に、地球生命体しかいないと想像すると絶望的な孤独感を覚えます。

だからなのでしょうか、地球侵略が目的でもいいし、姿はワラスボやタコのようにグロテスクでもかまわないから、地球外生命体がいてほしいという願望があるのかな、地球人には。

「宇宙人」や「エイリアン」は、ほとんどが悪者に描かれていますね。とくに昔の映画では。

「善良な宇宙人」の映画があまり思い浮かびません。何かありましたっけ?

『E・T』はいい宇宙人かぁ。『アバター』ではむしろ地球人のほうが悪者だったような。いい宇宙人のふりをして、実は侵略者という『ビジター』のようなドラマもあります。

とにかく20世紀になってから人類は、よくUFOを見るようになったし、古代の洞窟絵画やナスカの地上絵に「宇宙人」の姿を見るようになったし、SF映画でエイリアンを描くし、「宇宙人はすでに地球に来ていて、我々の中にまぎれて暮らしている」という説(?)まであって、これは、この孤独感から逃れるための、どこかにいるかもしれない仲間に対する地球人による熱烈なラブレターなのかな。

本当に宇宙に地球外生命体がいるかどうかわかるのは、ずいぶん先(もしかしたら人類滅亡後)になると思いますが、せめて今は、「いる」と信じているほうが、孤独感に耐えられる、ということでしょうか。

無限大に広い宇宙に地球人しかいないと考えるのは、あまりにも寂しすぎるんですよ、俺も。
 
 
 
 
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2015/07/15

アメリカはどうしても成功させなければならなかったニューホライズンズの冥王星探査

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NASAの無人探査機ニューホライズンズが打ち上げられたのは、2006年だったんですね。9年半という長い旅をして、冥王星に最接近して画像を送ってきました。とても美しい星です。

NASA無人探査機が冥王星に最接近、9年半かけ50億キロを旅
(ロイター http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPKCN0PO2V220150714)

2006年といえば、冥王星が惑星ではなくなるという決定で、アメリカが抗議するという騒動(?)があったのを思い出しました。

国際天文学連合(IAU)の惑星定義の会議で、冥王星は惑星ではないと多数決で決まり、決着がついたのでした。ところがアメリカの有力な惑星科学者、アラン・スターン博士が「明らかな間違い」と強く批判したのでした。

「惑星ではなくなる」と言っても、天体そのものが無くなるわけではなく、「惑星の定義」から外れただけなのですが、ここまで反対したのは、こんな理由があったようです。

冥王星を発見したのはアメリカでした。アメリカが発見した唯一の惑星がこの冥王星だったのです。だから冥王星に持ってる愛着はそうとうのものだったらしい。

しかもスターン博士は、冥王星探査機「ニューホライゾンズ」を打ち上げた探査計画のリーダーだそうです。意地でも「惑星探査機」にしたかったのかもしれません。

だから今回の探査の意義と成果について、アメリカはたぶん必要以上に強調するでしょう。でなければ、惑星から格下げされた冥王星を発見したアメリカにとってのプライドを保つことができなくなってしまうからです。

ところで、日本人は、水金地火木土天海冥と覚える惑星の順序を、アメリカ人は、このセンテンスで覚えるのだそうです。

My Very Educated Mother Just Served Us Nine Pizzas.
(私の非常に教養のある母親は私たちに9つのピザをちょうど配りました)

単語の頭文字が、各惑星の頭文字になっています。だから、冥王星のPlutoの「Pizzas」がなくなってしまったので、違った単語におきかえているんでしょうか。

「私の非常に教養のある母親は私たちにニュース(News)をちょうど配りました」とか。(これ、確かめていません)
 
 
 
 
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2015/07/12

今日から二十四節気「小暑」の次候「蓮始開(はすはじめてひらく)」

150712_1(長野県松本市 松本城のハス)

150712_2(埼玉県加須市 オニバス)


今日から二十四節気「小暑」の次候「蓮始開(はすはじめてひらく)」です。

ハスの花が開き始める季節。

ハスの実といえば、ベトナムなど東南アジアでは砂糖漬け(甘納豆)や甘いデザートの具として食べられています。大好きなんですよね、ハスの実が。

下の写真はオニバスです。ハスはヤマモガシ目ハス科の植物ですが、オニバスというので「ハス科」だと思ったら、オニバスはスイレン目スイレン科に属し、系統が違うようです。

「オニバスはスイレン科の巨大な浮葉の一年草です。7月頃にはとげのある丸い葉を拡げるようになり、浮葉の直径は条件がよければ2mにも成長します。 7月下旬頃~9月上旬頃まで、早朝に赤紫色の可憐な花を咲かせますが、午後には閉じてしまいます。花は2~3日開花した後、水中に沈み種子を作ります。」
加須市役所のHP http://www.city.kazo.lg.jp/cont/s552000/d058100/hpg000006236.html 参照

オニバスは埼玉県レッドデータブックで「絶滅危惧1A類」に指定されています。
 
 
 
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2015/07/06

「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録決定のニュース

150506_0(釜石市 橋野鉄鉱山)

150506_2(橋野鉄鉱山 一番高炉跡)

150506_3(橋野鉄鉱山 二番高炉跡)

150506_4(橋野鉄鉱山 三番高炉跡)

150506_5(橋野鉄鉱山 三番高炉跡)

150506_6(橋野鉄鉱山 山神社跡)

150706_1(萩市 萩城下町)

150706_2(萩市 萩城下町)

150706_3(萩市 松下村塾)


ドイツのボンで行われていた審議で、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録が1日遅れて決まりました。

最終的に韓国は反対せず、全会一致で世界遺産への登録が決まったようです。最後の最後で調整がつかなかったのは、韓国の国内反対派に対するパフォーマンスもあったのでしょう。

「文化遺産」に「政治」を持ち込むのはルール違反ではないかとは個人的に思います。「スポーツ」にも「政治」を持ち込む韓国ですが、いや、すべてのことに「政治」を絡めてしまうというのはどうなんでしょうか。そのうち息切れします。何かをずっと嫌い続けるのはしんどいのです。

今回の「明治日本の産業革命遺産」の構成資産はとても多く、23にもなり、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、山口、岩手、静岡の8県11市にまたがっています。

岩手県釜石市の橋野鉄鉱山・高炉跡は今年4月に行きました。それについてはブログでも書いていますが、もう一度書いておきます。あのときはまだユネスコの諮問機関イコモスからの勧告もなかったし。

釜石市街地からだと40分ほどかかります。遠野へ抜ける峠の手前です。

ここには大島高任築造による、現存する日本最古の洋式高炉跡があります。国内で初めて、ここで採掘された鉄鉱石を用い、高炉で製鉄に成功したところです。一番高炉、二番高炉、三番高炉跡が残っています。

三番高炉は、花崗岩の基壇2段の上に、高さが2.8m(5段)、広さが約5.4m四方の石組みがあり、四隅には縦長の花崗岩が配置されています。当時の高さは7mあったという。この石組み形式は、初期の高炉の基本形であったと考えられているそうです。中に、鉄の塊らしいものが残っていました。

このときは三番高炉の周りには柵が無くて、中へ入れたのですが、昔の写真を見ると、柵があります。どうして無くなったかはわかりませんが、たぶん今回の登録決定で、また柵ができてしまうのではないでしょうか。そうすると、この鉄の塊を間近で見れなくなってしまうかもしれません。

もう一ヶ所行ったところは、山口県萩市の城下町と松下村塾です。ヴィーノを連れて日本一周しているときでした。だからヴィーノが入った写真はたくさん撮っているのですが、上に掲載のヴィーノが入っていない写真は貴重です。

1604年、萩城が建造されましたが、麓に造られたのが「萩城城下町」で、武家屋敷や商家が建っています。とくに「堀内地区」は国の重要伝統的建造物群保存地区になっています。

吉田松陰が講義した私塾が「松下村塾」。塾生の中には、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋など、幕末から明治維新にかけての日本近代化に貢献した人材がいました。そのあたりはNHK大河ドラマ『花燃ゆ』ですでに放映されました。
 
 
 
 
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2015/07/05

チンパンジーにも「自分のリズム感」というニュース

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チンパンジーにも「自分のリズム感」、京大霊長類研究所
(TBS News http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2530852.html )

「チンパンジーが人と同じようにそれぞれ固有のリズム感を持っていることがわかったと、京都大学霊長類研究所が発表しました。・・・略・・・「人もチンパンジーも自分のリズムを持っていて、それに近いリズム音を聞くと特にそれに合わせる意識を持っていなくても、自然に引き込まれる傾向がある」(京大野生動物研究センター・服部裕子特定助教)」

言葉を持っていないチンパンジーも音楽をやる(リズムを刻む)んですね。

音楽のルーツはまず、リズムを刻むことから始まったようです。俺もドラムやパーカッションをやるので(やっていたので)、これは体験からも想像できます。

ところで、「自分のリズム」というのは何なのでしょうか。思いつくのは、ひとつは心臓の鼓動です。もうひとつは・・・。

自分を調べてみました。

まず一番落ち着く(好きな)リズムを刻んでみます。すると1分間に75回でした。次に脈を取ってみました。すると1分間に「72回」でした。最初に脈を取ってしまうと、それに影響されると思ったので、こういう順番にしたわけですが。

これは特別意味は無い、参考回数なので、だから「自分のリズムと心臓の鼓動が同じだ」などと言いたいわけではないと、一応念のために断っておきます。

心臓の鼓動は、平常時ならそれほど人によって何倍も変わることはないだろうけど、その人にとって「一番落ち着くリズム」はかなり変動が大きく、主観的であいまいなものなので、いくらでも自分の意思で変えられます。これは人間で証明するのは難しいかも。

でも、チンパンジーなら、自分の心臓の鼓動を数えたことはないだろうし、キーボードをたたき始めるのがいつも同じ拍数なら、それを「自分のリズム」と定義できるだろうし、科学的に研究できるのではないでしょうか。

心臓の鼓動と関係あるかもしれませんが、もうひとつ思いついたのは、「一番発情するリズム」というものです。その拍数に一番興奮するリズムが「自分のリズム」ではないかと。

それはエッチをするときの腰の動かし方の拍数(振動数)なのかもしれません。(オスの場合) それこそ「自分のリズム」に間違いないわけです。ちなみに腰の振動数も心拍数=72/60Hz=1.2Hzに近い値を示すような気がしますが、個人的には。

何を馬鹿な? そうですね、半分は冗談です。
 
 
 
 
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2015/07/02

今日から二十四節気「夏至」の末候「半夏生(はんげしょうず)」

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今日7月2日から、二十四節気「夏至」の末候「半夏生(はんげしょうず)」です。

略本暦(日本)での意味は、「サトイモ科である半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃」だそうです。ということは、このドクダミ科である「半夏生(カタシログサ)」のことではない?

むしろ「半夏生(カタシログサ)」は、半夏生のころに咲くから「半夏生」と呼ばれるようになったというふうに解釈できそうです。ややこしい。

葉の裏側は緑色していて、白いのは上だけ。だから「半化粧」と呼ばれるという説もあります。

白く変色するのは虫をおびき寄せるためのものらしい。もしかしたら、人間には白く見えていますが、紫外線の見える虫には違う色に見えているのかもしれません。
 
 

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2015/07/01

「東海道新幹線のぞみ車内で乗客が焼身自殺」のニュース

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とうとうこういう事件が起こってしまいました。

この事件の一報を聞いて、「テロかも」と思った人は多かったのではないでしょうか。俺もそのひとりです。

結果的に今回はいわゆるテロではなかったようですが、新幹線でシステム的なトラブルではなくて、今回のような乗客の意図によって起こされる事件は、ある程度予想されていたことではなかったのでしょうか。

でも、日本人には「日本は安全」という思い込みがまだあり、「起こるかもしれないが、それは日本でではない」と信じよう、信じたかったということなんでしょう。だから、実際起こるまで対策が取られることはありませんでした。(韓国地下鉄火災を教訓に防火対策は取られていたそうですが)

「日本が安全」というのが思い込みにしろ、「安全」というインフラは、とても便利で快適なものです。とにかく、外国へ行ったときのように、しょっちゅう荷物を警戒し、何か起こるのではないかという不安を抱きながら旅する(生活する)ストレスを感じなくて済むというのは、とてもありがたいインフラなのです。

人間の思考力も注意力も、無限大ではないので、危険に対する気の遣いようが多くなればなるほど、思考力も注意力も少なくなってしまいます。余計なことに気をつけなければならない不快といったらありません。

たとえば、新幹線に乗った時は、世界に誇れる新幹線の安全性に身をゆだね、目的地に着くまで、ゆったりと眠ってすごすということも平気でできました。ところが、それができなくなってしまうかもしれないのです。

特別訓練を受けた人間でなくても、このくらいのダメージを世間に与えることができると証明してしまいました。新幹線の無防備さを示した形になったのです。

かといって、じゃぁ改札で荷物検査しようとしても、現実問題すぐにやれることでもないし、今のところは車内の警備を増やすとか、そのくらいしかできないと思われます。とにかく、自分の身の回りは自分で注意するしかないのです。

これで一段ステージが上がった感じがします。パンドラの箱が開けられてしまいました。

もっとも、ステージが上がってしばらくすれば、それにまた慣れてしまうというのも人間なのでしょうが。
 
 
 
 
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