「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録決定のニュース
ドイツのボンで行われていた審議で、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録が1日遅れて決まりました。
最終的に韓国は反対せず、全会一致で世界遺産への登録が決まったようです。最後の最後で調整がつかなかったのは、韓国の国内反対派に対するパフォーマンスもあったのでしょう。
「文化遺産」に「政治」を持ち込むのはルール違反ではないかとは個人的に思います。「スポーツ」にも「政治」を持ち込む韓国ですが、いや、すべてのことに「政治」を絡めてしまうというのはどうなんでしょうか。そのうち息切れします。何かをずっと嫌い続けるのはしんどいのです。
今回の「明治日本の産業革命遺産」の構成資産はとても多く、23にもなり、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、山口、岩手、静岡の8県11市にまたがっています。
岩手県釜石市の橋野鉄鉱山・高炉跡は今年4月に行きました。それについてはブログでも書いていますが、もう一度書いておきます。あのときはまだユネスコの諮問機関イコモスからの勧告もなかったし。
釜石市街地からだと40分ほどかかります。遠野へ抜ける峠の手前です。
ここには大島高任築造による、現存する日本最古の洋式高炉跡があります。国内で初めて、ここで採掘された鉄鉱石を用い、高炉で製鉄に成功したところです。一番高炉、二番高炉、三番高炉跡が残っています。
三番高炉は、花崗岩の基壇2段の上に、高さが2.8m(5段)、広さが約5.4m四方の石組みがあり、四隅には縦長の花崗岩が配置されています。当時の高さは7mあったという。この石組み形式は、初期の高炉の基本形であったと考えられているそうです。中に、鉄の塊らしいものが残っていました。
このときは三番高炉の周りには柵が無くて、中へ入れたのですが、昔の写真を見ると、柵があります。どうして無くなったかはわかりませんが、たぶん今回の登録決定で、また柵ができてしまうのではないでしょうか。そうすると、この鉄の塊を間近で見れなくなってしまうかもしれません。
もう一ヶ所行ったところは、山口県萩市の城下町と松下村塾です。ヴィーノを連れて日本一周しているときでした。だからヴィーノが入った写真はたくさん撮っているのですが、上に掲載のヴィーノが入っていない写真は貴重です。
1604年、萩城が建造されましたが、麓に造られたのが「萩城城下町」で、武家屋敷や商家が建っています。とくに「堀内地区」は国の重要伝統的建造物群保存地区になっています。
吉田松陰が講義した私塾が「松下村塾」。塾生の中には、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋など、幕末から明治維新にかけての日本近代化に貢献した人材がいました。そのあたりはNHK大河ドラマ『花燃ゆ』ですでに放映されました。
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