アメリカはどうしても成功させなければならなかったニューホライズンズの冥王星探査
NASAの無人探査機ニューホライズンズが打ち上げられたのは、2006年だったんですね。9年半という長い旅をして、冥王星に最接近して画像を送ってきました。とても美しい星です。
NASA無人探査機が冥王星に最接近、9年半かけ50億キロを旅
(ロイター http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPKCN0PO2V220150714)
2006年といえば、冥王星が惑星ではなくなるという決定で、アメリカが抗議するという騒動(?)があったのを思い出しました。
国際天文学連合(IAU)の惑星定義の会議で、冥王星は惑星ではないと多数決で決まり、決着がついたのでした。ところがアメリカの有力な惑星科学者、アラン・スターン博士が「明らかな間違い」と強く批判したのでした。
「惑星ではなくなる」と言っても、天体そのものが無くなるわけではなく、「惑星の定義」から外れただけなのですが、ここまで反対したのは、こんな理由があったようです。
冥王星を発見したのはアメリカでした。アメリカが発見した唯一の惑星がこの冥王星だったのです。だから冥王星に持ってる愛着はそうとうのものだったらしい。
しかもスターン博士は、冥王星探査機「ニューホライゾンズ」を打ち上げた探査計画のリーダーだそうです。意地でも「惑星探査機」にしたかったのかもしれません。
だから今回の探査の意義と成果について、アメリカはたぶん必要以上に強調するでしょう。でなければ、惑星から格下げされた冥王星を発見したアメリカにとってのプライドを保つことができなくなってしまうからです。
ところで、日本人は、水金地火木土天海冥と覚える惑星の順序を、アメリカ人は、このセンテンスで覚えるのだそうです。
My Very Educated Mother Just Served Us Nine Pizzas.
(私の非常に教養のある母親は私たちに9つのピザをちょうど配りました)
単語の頭文字が、各惑星の頭文字になっています。だから、冥王星のPlutoの「Pizzas」がなくなってしまったので、違った単語におきかえているんでしょうか。
「私の非常に教養のある母親は私たちにニュース(News)をちょうど配りました」とか。(これ、確かめていません)
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