旅に出たくてたまらない「ワンダーラスト」という病
「ワンダーラスト Wanderlust 」とは「頭がおかしくなるほど旅に出たくてたまらない!」という病気らしい。
世界人口の20%がかかっている「病気」- ワンダーラストとは?
(ハフポスト日本版 http://www.huffingtonpost.jp/triport/wanderlust-trip_b_7953888.html)
旅に出たくなる病については、このブログでも何度か書いています。「旅は麻薬みたいなもの(2006/07/22)」とか。
とにかく、旅に出なかったら精神的に死んでしまうのです。俺も完全に「ワンダーラスト」ですね。
たぶん、旅に出たくなることがない人が読んだら、「なんておおげさなんだ」と思われてもいるでしょう。それは若いころから自覚しているし、そう思う人たちのことは理解できます。
この記事を見つけて、俺と同じような「ワンダーラスト」はたくさんいるという安心感を覚えたのでした。これが単なる「わがまま」や「無責任行動」や「逃避行為」ではなくて、「病気」ならしかたない。しかもDNAならしかたないと思ってしまう自分がいます。
ただ、「それ病気ですよ」と言われたとたんに楽になって病気が治ってしまうということもあるので、正直「治ってほしくない」とも思います。旅に出たくなる病気には、治らないことで精神的に安定するという「疾病利得」も絡んでいるからです。
ワンダーラストには「DRD4-7R」という遺伝子がかかわっているようです。このDRD4-7Rを持っているのは世界人口の20パーセント程度。だからこの遺伝子を持っているからみんながワンダーラストになるというものでもなさそうですが。
ワンダーラストはもしかしたら、東アフリカを出た人類の祖先たちから続いているんでしょうか。
かつて人類の祖先たちが、どうして食料も豊かな東アフリカから出たのかは謎です。俺はきっと現状に満足せず、もっといい土地があると思ったから出たのではないかと思っています。
それともうひとつ、この宇宙というものが、ビッグバーン以降、膨張するという方向にあるなら、宇宙の構成要素である人間も、人間の細胞も、人間の気持ちも、膨張の方に向かうのは不自然ではないし、むしろ当たり前ともいえます。外へ向かうことは、人間にとって必然なのかもしれないのです。
外へ向かう、旅がしたいという人類の記憶が遺伝子に刻み込まれていることは十分に考えられることです。
ただ、最近はなんでもかんでもDNAに解を求めるのもどうかなと思うし、すべてが遺伝子ということはないでしょう。明らかに環境や後天的な学習がかかわっていると思われるからです。
それにしてもなんですね、この記事の最後にある文は…
「その気持ちに共感することはできないかもしれませんが、その人を大切に思うならぜひ理解してあげてください。」にはちょっと苦笑してしまいましたが。
こんなに労わられなくても、本人たちはまったく元気なんですが。
にほんブログ村
| 固定リンク
コメント