「第21回全国棚田(千枚田)サミット」 佐賀県玄海町で開催
佐賀県玄海町で「第21回全国棚田(千枚田)サミット」が開催されます。
テーマ: 共につたえよう美しく豊かな棚田 ~ふるさとを未来へつなぐ~
平成27年10月23日(金曜日)~10月24日(土曜日)
http://www.pref.saga.lg.jp/web/var/rev0/0190/7057/20151020132646.pdf
玄海町には棚田百選に選ばれた浜野浦棚田があります。今まで何度も行っていますが、季節それぞれで棚田の表情が違います。
サミットの~ふるさとを未来へつなぐ~というテーマですが、タイムリーなTPPは話題に上るのでしょうか。TPPによってふるさとの風景が変わるかもしれないという問題です。
先日、俺は「ほとんど「経済問題」としてしか扱われないTPP問題に寂しさを覚えますが、そこは優先順位があってしかたないかなぁと思う面もあります。でも、まわりの風景(環境)が人の心に及ぼす影響は絶対あるはずなのです。TPP問題は「文化の問題」でもあるし「心理学的な問題」でもあるでしょう。」
と、書きましたが、こういう考え方もあるよね、ということに気がつきました。それはこういうことです。
今中国人の「爆買い」が話題になっています。でも、朝日新聞の記事「中国人、日本で何する? 買い物よりも風景 留学生調査」によると、訪れたい理由の1位で、3割は「田園風景を見たい」だそうです。2位は「伝統文化や芸術の鑑賞」です。「買い物」は3位でした。
「爆買い」は絵的にもインパクトあるし、話題性があるので日本のマスコミが取り上げる回数が多く、だから、中国人といえば買い物が目的だと、俺たちは知らず知らずのうちに洗脳されてしまっていますが、ほんとうは「田園風景を見たい」という中国人が多いんですね。
中国人だけではなく、日本の田園風景の美しさを口にする外国人観光客は多いのです。
この調査結果を知ると、日本の田園風景に経済的価値があって、これからはもっと伸びるということが予想されるわけですが、ならば、田園風景を維持することは、日本人の心の問題とともに、外国人を呼び込む観光業にもプラスであり、一石二鳥ということではないでしょうか。もしこれからもっと多くの外国人観光客を期待したいということであれば、せっかくの田園風景をなくすのはもったいない。
TPP問題を「経済問題」でしか捉えないと文句を言いましたが、「観光」という視点から見れば、田園風景の問題も「経済問題」になり、これで田園風景を維持する動機付けができるといえるのかもしれません。
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