高尾山の天狗
20年ぶりで高尾山に上りました。
京王線、高尾山口から歩いて200mほどで、ロープウェイとリフト乗り場に到着します。今回俺たちはリフトを使いました。
日ごろの運動不足がたたり、階段を上っただけで息切れするのは情けない話ですが、途中の権現茶屋では薬草茶と名物のゴマだんご(白黒2種類あります)を食べてしばしの休憩。
高尾山には天狗伝説が残っているそうで、約1200年前に開山された「高尾山薬王院有喜寺」の飯縄権現堂の前には、左に烏の嘴のような烏天狗の像、右に鼻の高い大天狗の像が立っています。
天狗のルーツは諸説あるそうで、よくわかっていません。なまじっか中国語を知っていると、つい「Tian Gou」つまり「天の犬」なんて連想してしまいますが、まったく違うようです。昔は、天狗は自然現象そのものとして捉えられていたようです。
また、インドの不死鳥ガルダ(ガルーダ)がルーツという説もあります。「ガルーダ航空」のガルーダ。とくに、烏天狗はガルーダと似ているなと個人的には思います。
悪のイメージもありますが、古くから森や山の精霊としてのイメージもある天狗です。それがよくわかるのは「高尾山天狗裁判」でしょうか。
「首都圏中央連絡自動車道(圏央道)構想が国(建設省)から提起され、そのルートが高尾山にかかる事が示されると、八王子市民や自然保護団体の間から強い反発が起こり、1988年には「高尾山の自然をまもる市民の会」が結成されて、自然保護を中心とした建設反対運動が組織された。2000年には住民1060人と6つの自然保護団体が原告となり、国と日本道路公団に対して工事の一部差し止めを求める住民訴訟が提起され 、この山の天狗伝説にちなんで「高尾山天狗裁判」と呼ばれた。」(Wiki参照)
自然に対する「安心感」と「怖さ」。そういった相反するような感情が、天狗のようなちょっと怖さも感じられる姿に結びついていったのではないでしょうか。
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