旧暦九月の「十三夜」の月を夜光杯の酒に映して
先月は「中秋の名月」でした。そして今宵は、旧暦九月の「十三夜月」です。「豆名月」または「栗名月」とも呼ばれます。
「十三夜月」も月が美しいとされて、中秋の名月と両方見るのが良いとされていたそうです。十三夜の月見は、中秋の名月の次という意味でしょか、「後の月見」と呼ばれます。
江戸時代、遊女たちが片方の月しか見ないのを「片見月」「片月見」といって、縁起が悪いと考えていました。遊女に嫌われたくない男たちは、両方見るのに躍起になっていたらしいのです。もっとも、これは遊女たちの営業戦略だったという説もあるらしい。おもしろいですねぇ。
と、いうことで、つい先ほど、十三夜の月見をしましたが、中秋の名月同様、直接見ないで、水鏡に映しての鑑賞です。
今回は、昔中国の酒泉で買った夜光杯を使いました。
夜光杯(やこうはい)は祁連(きれん)山脈で採れる玉の原石からつくられる酒杯で、中国甘粛省酒泉に工場があります。
酒を注いで月明かりにかざすと模様が浮かび上がることから、夜光杯と呼ばれるようになりました。古代、周王朝に献上されたとも言われ、3000年の歴史があるそうです。
なんとも風流な月見でしょ? いや、実際は杯の酒の表面が波立つほど風が強くて冷たくて、早々に家の中に入ってしまいました。
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