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2015/11/16

「これは始まりに過ぎないと思う」と、フランス人の友人

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フランス人の友人は今回の同時多発テロについて、「これは始まりに過ぎないと思う」と言っています。長期戦になることも覚悟しているようです。

フランスでは今年1月、パリの風刺週刊紙「シャルリエブド」やパリ近郊のユダヤ教食料品店が、イスラム過激派に襲撃されて17人が犠牲になるというテロがありました。

その後も、日本では報道されていなかったものも含め、フランスではテロ未遂事件がたくさんあったらしい。だからフランス人は、いつかまた大きなテロが起こることは予想していたらしい。厳戒態勢にあったにもかかわらず、テロは起こるということを示してしまいました。

今回はフランスがシリア空爆に参加したことが直接の原因(IS側の大義名分)と言っています。

このテロでヨーロッパの空気は変わるでしょう。国境は厳重になり、難民には厳しくなると思われます。

フランスは即座にシリアのIS拠点を空爆したようです。今回のテロの報復です。

この空爆でシリア人が亡くなった映像は無いのですが、パリの惨事と同様のことがシリアでも起こっていることは想像しないといけないでしょう。フランス人が死んだから大ニュースになり、シリア人が死んでも気にしないのであれば、それこそ、そこがテロを起こす彼らの動機にもなっているわけだから。

報復の連鎖はだんだんエスカレートいていくというのは、歴史が証明しています。アメリカが9.11後に報復した結果がどうなったかをみれば明らかです。決してテロがなくなったわけではなくて、かえって、中東地域全体を混乱させ、その隙をついてISなどの過激派が勢力を拡大したわけで、報復は短期的には人々の怒りや恨みや悲しみを少しは和らげるのかもしれませんが、解決にはいたりません。

かといって、ここまでくると対話しようにもする方法がないだろうし、しばらくはテロの時代は続くのではないでしょうか。

長期的には、やっぱり欧米の価値観の押し付けと、経済格差(富の偏り)をどうやってなくしていくかが大切ではないかなと思います。

日本でも、テレビのインタビューで、街の普通の女性が「これは対岸の火事ではありません。日本でいつ起こってもおかしくないです」と言っていました。

こういう危機意識が日本でも一般的になってきたんだなぁと思います。残念ですが、10年以上前にインドネシア・バリ島の爆弾テロのとき予感した、そういう時代になってしまったということなのでしょうか。
 
 
 
 
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