毎日新聞朝刊コラム「余録」に「旧暦棚田ごよみ」が紹介
今日(2016年1月31日)、毎日新聞朝刊の1面、コラム「余録」に、NPO法人 棚田ネットワーク発行の「旧暦棚田ごよみ」が紹介されています。
http://mainichi.jp/articles/20160131/ddm/001/070/103000c
キャッチコピーである「使いづらい、だけど美しい」という旧暦と棚田に対する俺たちの思いもくんでいただいたようで嬉しい限りです。
旧正月まであと8日です。いよいよ年末ですね。そろそろ年賀状を出そうかなと思います。(ますますアンチ新暦になりそうで怖い・ ・ ・)
それとすでにお知らせしていますが、2月9日にはセミナーが開かれます。詳細はこちら(NPO棚田ネットワークのHP)でどうぞ。
http://tanada.or.jp/news/event20160209/
毎日新聞では今週初めにインタビューを受けたのですが、話をしているうちに、なぜ「旧暦」なのか?ということについて、あらためて自分で確認できたことがあります。
まず「使いづらい」とか「不便」とかがひとつの価値になるのではないかなということなんです。このことについては何度も書いていますが。
それと、たとえば年賀状を出す日が世間と違って遅いなど、「微妙な時間のずれ」を感じます。それが妙に新鮮なのです。
こういう「使いづらさ」とか「微妙なずれ」が、普段は何気なく、気にも留めないことに意識を向けさせてくれます。より、自然や季節を意識するようになります。俺自身がこの数年で実感しているので、たぶん間違いありません。
ところで、中国発祥の太陰太陽暦を基にする「旧暦」は、中国、韓国、ベトナム、台湾などでもちゃんと使われているのに、日本だけが明治6年から旧暦を廃止してしまいました。日本の近代化には必要だったのかどうか。
二つの言葉をしゃべるバイリンガルがいるように、暦も新旧2つ使って不都合はないはずです。実際日本以外の東アジアでは使っています。(沖縄でも使っています) こういうのを「bi-Calendaror」とでも呼べばいいかな。
いっそ、日本でも公式に復活させたらどうでしょうか。日本に「旧暦」が導入されてから約1400年。新暦で祝った正月はまだ143回しかありませんが、それよりずっと多い1300回くらいは旧正月を祝っていたわけだし。
それと意外なところで「旧暦」が注目されていることを知りました。中国人の「爆買い」と関係あるとは。
旧暦の休日を利用して日本へ旅行に来る中国人を前もって予想するための暦としての使い方なのですが、こうして経済的な話になってくると、とたんに旧暦がもてはやされるようになるのでしょうね。
「自然」とか「季節」とか文化的な動機より、経済的な動機がどれだけ大きいか。いや、別に批判ではないです。どんな理由であれ、旧暦が注目されるのはいいことだと思うし。
30年前中国に通い詰め、今、旧暦でも中国と関係している。なんだか旧暦というものに因縁を感じます。
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