「日本人は11兆円も食べ物を無駄にしている」、「フランスで「食品廃棄禁止法」が成立」のニュース
たまたま最近、食品廃棄に関してのニュースがふたつ目につきました。
日本人は11兆円も食べ物を無駄にしている!深刻な食品廃棄問題
(Nifty NEWS http://news.nifty.com/cs/item/detail/suzie-20160218-15440/1.htm )
フランスで「食品廃棄禁止法」が成立、日本でも導入すべき意外な理由
(ITmedia http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1602/12/news024.html )
以前、「時間が経ったスシはちゃんと廃棄処分してます」というところをわざわざ見せた回転スシ店がありましたが、あの映像をみたとき、「新鮮さを保って立派だ」と思うよりは、「もったいないことをするスシ店だな」と思いました。ああいう映像をテレビで流すことを良しとしたスシ店の感覚が理解できませんでした。(隠さないだけマシという考えもありますが)
正直、物の少ない時代を知っているので、どうも、あの廃棄処分の映像が胸に痛いのです。こんな感覚は、貧乏性だとか、ケチ臭いとか言われてしまうんだろうか?と思っていたら、最近の若い人たちにも、こういう感覚が戻ってきたらしく、やっぱり、おかしいことはおかしいんだと胸を張って言えるようになってきたのはうれしいことです。
もちろん俺だっておいしいものは好きだし、食べたいし、なるべく全部食べるようにしていても、残す時もあるし、グルメ番組も見るし、傷んだスシを食わされたらたまったものではありません。ニュース映像で、貧しいアフリカで食べるものがない映像を見て、毎回心を痛めているわけでもありません。自分はお菓子を食べながらその映像を平気で見ることができます。だから俺も偉そうなことは言えません。同罪なのです。
日本は何かがおかしい。この食品廃棄に関しても。こんな国民ではなかったはずです。そういえば、「米粒を残すと罰が当たるよ」と親から注意されなくなったのは、いつからでしょうか。
いくつかの文明が滅んだのは、まわりの木を伐りすぎたから、というのがあったように思います。周りの資源を食いつくすバクテリアです。伐るだけならまだしも、使いもせずに捨てていたとしたら、それこそ末期症状でしょう。
もしかしたら、日本人は、同じような地球のバクテリアになっているのかもしれません。ただ、バクテリアは、自分がバクテリアだとは知りません。なかなか自分というのは見えない、自分で気が付くのは難しいのです。
日本のテレビはグルメ番組が多いと、外国人から指摘されています。そんな日本が世界中から食べ物を買いあさり、世界一食品を無駄にしているとしたら、おかしすぎます。きっと罰が当たります。
以前から「食」に関しては興味があって、 「パースド・フード店」という提案をしてみたこともあります。また、賛同する取り組みとして、「セカンドハーベスト・ジャパン」の活動や、賞味期限切れ商品を売るスーパー 「モッタイナイ棚」を紹介してきましたが、ここでもう一歩踏み込んだらどうかな、という段階に近づいているのではないでしょうか。
もちろん法律も大切ですが、意識が変わらなけば、いつまでも同じ。いや、同じではないですね。滅びてしまうかもしれないので。
にほんブログ村
| 固定リンク
コメント