こよみは、こころのインフラ
今年の「旧暦棚田ごよみ」に掛け替えました。
先日、毎日新聞でインタビューを受けた時、「スローライフにもつながるんですねぇ」と言われた言葉にハッとしました。
「旧暦棚田ごよみ」は、ある意味、ライフスタイルでもある、ということに気が付いたのです。
「スローライフ」という言葉はあまり好きではないのですが、俺がずっと若いころからやってきたこと、興味のあったことは、考え方、実践方が、「スローライフ」的だったなと自分でも思います。
「こよみは、こころのインフラ」という言い方はどうでしょうか。
こよみは、単なる日付が並んだ表ではないのです。昔の権力者は、勝手にこよみを作ることを禁止していたくらいです。こよみが変わると、生活が変わる、そうすると考え方まで変わってきます。そういう意味で、こよみは人間の考え方を作り上げるインフラのようなものなのではないでしょうか。
権力者が嫌うのは、庶民を管理できなくなること。だから権力者にとって、こころのインフラは、便利な「足枷」にもなるという「両刃の剣」的な両面性を意識していないとだめでしょうが。
そのデメリットを意識しながらも、旧暦は、日々の生活の中で、より自然や季節を感じるためのインフラになるのでは?ということです。
じゃぁ、なぜそのインフラが新暦ではだめなのか?ということですよね。その答えは前から何度も書いていますが、普通にあるものに対しては、自動的に物事を考える癖がついてしまっています。その癖に自分ひとりで気が付くのは難しいのです。
そこで、「使いづらい旧暦」を持ってくる。すると、いちいち立ち止まって考えざるをえない、今までの考えに気が付くことになるのではないかと思うわけです。気が付けば、そこから新しい日常生活(文化)の始まりです。
だから別に、新暦を否定しているのではありません。新暦と旧暦とを併用してはどうか、ということです。選択肢を増やしたいだけです。
もちろんこれはあくまでも提案にすぎません。人によっては違う方法の方がいいかもしれません。
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