石巻市&女川町の取材旅(03) 波板の和船「第2勝丸」の登録プレート
石巻市雄勝町波板は、2014年に完成した情報交流センターのナミイタ・ラボが拠点になり、様々な人たちやアイディアが結びついて、新しい集落の姿が模索されているところです。
この話は、雑誌「ノジュール」には書いていませんが、東日本大震災の津波で流された、波板地区の人が所有していた和船「第2勝丸」の登録プレートが、流れついたアメリカ・ ハワイのオアフ島から届いたそうです。
船がオアフ島の女性によって発見されたのは去年2015年4月22日のこと。船自体は現在ハワイで保管されています。
会長の伊藤さんたちは震災の教訓を後世に伝えるために「第2勝丸保存会」を立ち上げて、船の保存に向けて活動しています。
プラスチック製のプレートは横75cm×縦17cmで「雄勝 遊 939」の文字が残っています。
伊藤さんには海岸の雄勝石(玄昌石)を埋め込んだ防潮堤の上で、プレートを持った姿を写真に撮らせてもらいました。
波板は17戸の住宅や桜並木が流されてしまって、津波の遺構というものはありません。なので、この「第2勝丸」を譲り受けることを検討しているそうです。
人の記憶は、だんだん薄れてしまいやすいものです。だから思い出すための記念碑やモニュメントは必要かもしれないですね。それと犠牲になった人たちに手を合わせる場所もあったほうがいいのかもしれません。
3月11日に「第2勝丸」が届くというニュース(三陸河北新報社):
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