将来なくなるかもしれない職業リスト
ITやAI(人工知能)やロボットなどの技術の発展で、将来なくなるかもしれない職業リスト。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925
http://diamond.jp/articles/-/76895?page=2
いろいろありますね。
車のドライバーの場合を考えてみます。
今、同じ目的地へ行きたい人と車のマッチングをして、相乗りするサービスがあります。ガソリン代や高速代の「割り勘」というお金のやり取りなので違法な「白タク」にはならないそうです。
こういったサービスは海外では流行ってるらしい。日本では初対面の人とドライブすることに抵抗はあるかもしれませんが、ヒッチハイクしていた経験からいうと、ネットやアプリが発展してきて、こういうドライブ形態ができてきたのは自然の成り行きかなと思います。車の持ち主も旅行者もWin-Winの関係で、今後流行っていくことになるかもしれません。
いずれこういう車が増えていくと、長距離路線バスとバッティングする可能性が高いです。
アメリカではもっと進んでいて、アプリと自家用車を使って、まるでタクシーのように、乗客を乗せて仕事をしている人たちがいます。実際、こういう車が増えて、「仕事を奪うな」と、タクシーの運転手たちがデモを行ったり、タクシー会社が倒産したりしているという話です。
それともうひとつ、自動運転技術は革命的です。日本でもタクシーにはまもなく自動運転車が導入されるそうだし、ますますドライバーという仕事が減っていくだろうということは予想できます。
今年1月に起こった軽井沢スキーバス転落事故を考えても、運転技術のミスによって起こる事故を回避できるようになるかもしれないので、自動運転技術の需要は高まっていくと思われます。
ドライバーについて書きましたが、カメラマンや写真家だってそうです。すでにジャンルによっては無くなっています。
カメラそのものも、かなりの部分がAI化されています。ロボットみたいになっています。手足はまだないというだけです。
生き残れるとしたら、芸術、アートとしての写真、特殊な付加価値の付いた写真を撮影するカメラマン、写真家でしょう。それと写真を使って何か別のの目的を追究するカメラマン、写真家たちも。
職業としてのカメラマン、写真家が仮に無くなっても、写真そのものの価値がなくなるわけではない、ということは強調しておきたいと思います。「職業」が無くなっていくだけです。
ITやAIやロボットに仕事を奪われてどうなるんだという心配がありますが、たぶん、今世界で起こっていることはもっと根本的なこと、「仕事」というものを問い直す大きな転機でもあるのではないかなと思います。
「仕事が無くなって生活が心配だ」という問題と「仕事とは何だ」という「仕事」そのものの再定義の問題、両方あります。
スイスでは、「ベーシックインカム制度」の国民投票が行われる予定だそうです。
これは毎月2500スイスフラン(約30万円)が国から支給される制度です。物価高のスイスでは、30万円でも生活は楽ではないかもしれず、働かないとだめかもしれませんが。(だから「ベーシックインカム」と言うんでしょうが)
こんな理想的なことが実現できるのでしょうか? 不思議です。
もし実現したら、これは「国家のヒモ」になるということでしょうか。
「仕事が無くなって生活が心配だ」という問題は解決されるのかもしれませんが、人間にとって「仕事とは何だ」という問題は依然として残るでしょう。「国家のヒモ」で幸せなのか?ということなんですが。
芸術系の人にとっては朗報ではあると思います。昔から芸術家は誰かのヒモになっていたし。
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