「狭山新茶と花いっぱいまつり」の煎茶道
祭りの会場は狭山市役所でした。
長野県人会による餅つきが行われていて、できた餅を、きなこ餅とあんこ餅にして販売していたので、両方買いました。俺は、もちろんあんこで、妻がきなこ。
狭山茶コーラもありました。ずいぶんレトロなデザインで、味はどうなんだろう?と思ったら、お茶とコーラを合わせた味でした。(当たり前か)
狭山けやき会の太鼓演奏を聴きながら、庁舎の中に入ると、手もみ茶製造の実演などの狭山茶コーナーがありました。
その先には、松風流と方円流というふたつの流派の煎茶のお茶席が設けられていました。流派で何が違うのかはよくわかりませんでしたが、狭山煎茶はどちらもおいしかったです。
最初にお茶をいただき、そのあとに甘いお菓子をいただきます。そして最後にもう一度お茶をいただきます。抹茶の茶道と違い、煎茶道では流派が違ってもこの順序は同じだそうです。
無駄を省いた美しい所作。薄緑色の狭山茶が入れられた美しい茶碗。和三盆の菓子。下の受け皿は銀錫です。
「器の模様を銀錫に映して見てもらうのもいいものです」
という言葉は良かったですね。茶席はもちろん茶を楽しむ席ですが、嗅覚や味覚だけではない、視覚的なものも重要なんだろうなと感じました。
Wikiによると、
「日本における煎茶道の開祖は、江戸時代初期に禅宗の一つである黄檗宗を開いた隠元隆琦とされている。 ・・・・・ 「茶の湯」が侘びを重んじたのに対し、煎茶愛好者たちは、古代中国の隠遁する賢人のような自由と精神の気高さを表す風流を重んじた。」
とのことです。
なお現在、全日本煎茶道連盟には39の流派が加盟しているそうです。
ところで、中国雲南省の白(ぺー)族には「三道茶」という茶のおもてなし法があります。一苦・ニ甜・三回味の3種類のお茶が出されます。
第一道: 緑茶(苦)
第二道: 蜂蜜入の茶(甜)
第三道: スパイス入の複雑味の茶(回味)
これら3種類は、人生にたとえられてもいます。
煎茶道とどこかで三道茶が繋がっているのか、ちょっとわかりませんが、思い出しました。
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