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2016/05/02

パスポートの要らない外国旅行 (西川口の巻 2)

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義理の妹夫婦が西川口に住んでいて、かなりディープな中国料理店に連れて行ってもらった話は、以前こちらに書きましたが、今回は、あれ以上のすごい店がありました。

客のほとんどは外国(中国)人です。日本語メニューもありますが、ほとんど中国語が主で、店員さんも日本語が流暢ではありません。

まるでパスポートの要らない中国旅行をしているようで、久しぶりで俺も中国語をしゃべることができて、テンションが上がりっぱなしでした。

店の名前は「小城」です。西川口駅の北側の古いビルの1階にあります。

基本、中国東北地方の料理ですが、なんといってもお勧めは、「カオヤンロウ(烤羊肉)」です。羊の焼肉ですが、「ジンギスカン」などと呼ぶ甘っちょろい日本料理とは違って、まさに、「肉を食らう」という表現がふさわしい野性味あふれる焼肉です。

前足、後足など、部位によって値段が違います。

●烤羊腿(前腿): 前足 3800円
●烤羊腿(後腿): 後足 4800円
●烤羊排: スペアリブ 3800円

俺たちは「カオヤンパイ(烤羊排 スペアリブ)」を注文しました。肉は切ってもらいました。(「切らないで」と注文すれば丸焼きでも提供可だそうです)

それで出てきたのが写真(↑)の大皿です。この盛り方も中国的で圧倒されました。5人で食べてもお腹いっぱいなるくらいの量がありました。

この肉と骨の塊を炭火で焼いて、トウガラシ、クミン、炒り塩?(何かよくわからない)の3種を混ぜたものを付けて食べるわけですが、この食べ方の豪快さと相まって、大陸風の匂いと味が口の中から脳天に突き抜けてゆきます。

日本人客が来た時のためでしょうか、「ジンギスカンのたれ」も用意してあります。市販のボトルをテーブルに置いてくれましたが俺は使わず、とくにクミンを付けて食べるのは相性抜群だし、現地ふうでもあるし、一番おいしく感じました。

他に、サラダや、ピータンや、羊肉炒めなど頼みましたが、どれも美味しく、しかも値段も安めなので、大満足です。ビールもおいしく飲みながら外国旅行の話で盛り上がるのは最高です。

最後に店員さんに「この羊肉はどこの? 中国産?」と聞いたら、

「シンシラン」

との答え。予想を外されて、少しショックが。いやいいんです。考えてみれば当然のことです。中国産の羊肉が簡単に手に入るとも思わないので許します。「シンシラン」とは「新西兰(ニュージーランド)」のことです。

ビル奥のトイレや廊下もインパクトありました。はっきり言って、あそこは日本じゃないです。

体中から羊の匂いが出ているのを自分たちでも感じながら駅の方に歩き、妹夫婦のマンションに戻りました。

新大久保も好きな街ですが、日本人客が多くなると、どうしても「日本化」が進み、本来持っている癖や粗っぽさや野性味が失われていくのはちょっと不満だったのですが、西川口は、まだ何があるかわからない面白さがあります。
 
 
 
 
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