2016年初夏の撮影旅(11) 【犬狼物語 其の二十四】 山形県鶴岡市 「めっけ犬」伝説の大山犬祭り
山形県鶴岡市大山にある椙尾神社には「めっけ犬伝説」があり参道の階段途中には、この「めっけ犬」の像が奉納されています。
椙尾神社のめっけ犬伝説は、大山観光協会のHPに紹介されています。
HPの伝説内容を抜粋すると、
「昔、椙尾神社の裏山に化け物がいて、田畑を荒らされないように毎年、美しい娘を人身御供として差し上げなければならなかった。ある年、大山を通りかかった一人の修験者がこのことを聞いて、丹波の国で「めっけ犬」を探し出し、大山に帰ってきた。祭りの日、娘の代わり「めっけ犬」を供えた。やがて夜中になって「めっけ犬」は化け物にとびかかり化け物をかみ殺したが、自分も倒れてしまった。以来、毎年この「めっけ犬」が人々を救った伝説をなぞらえて人身御供をかたどった「仮女房」や「犬ひき」を交えた行列が町を練り歩き、犬祭りになった。」
こういう話は類型があり、借りてきた犬が化け物(猿神)を退治する話で、「しっぺい太郎伝説」ということは、先日の栃木県佐野市、犬伏の里(鷲宮神社)でも触れました。
そして6月5日は、この「めっけ犬(=しっぺい太郎)」にまつわる「大山犬祭り」の日でした。山形県出身者なのに、こんな面白い祭りがあることを最近まで知りませんでした。
大山犬祭りは、椙尾神社の例大祭として、300年以上もの昔から続いているそうです。高校の吹奏楽部の演奏を先頭に、子供会の犬御輿や、「仮女房」、犬の乗り物に乗った子供たち「犬曳き」、馬に乗った「奥家老」、勇壮な山車「からぐり」、「奴振り」、御輿などが練り歩き、屋台も出て、たいへんにぎやかで楽しい祭りでした。
行列は午後3時ころに終わり、夕方4時過ぎには、メインイベントでもある御輿の椙尾神社階段駆け上がりや、三頭宮巡りなどが威勢よく行われ、暗くなりかけたころ御輿が拝殿に収められて祭りが終わります。
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