2016年初夏の撮影旅(13) 岩手県一関市 金山棚田
金山棚田は、一関市の中心部から車で40分くらい、東の方向に走った山の中にあります。
沢沿いに登っていくと、駐車スペースがあり、そこから徒歩で3分ほどで、棚田の上部に作られた展望台に到着します。静かな中で、昔ながらの小さな田んぼが緩やかな斜面に広がっている風景を見るのは気持ちがいいものです。
田植えはすでに終わり、稲が映りこんだ水面をミズスマシが忙しく動き回っていました。
ため池のそばに「未来に残したい一関の原風景」という看板が立っていました。
この看板によると、面積は42アールの中に百数枚の田があります。水源は、沢水、天水、ため池で、上の段から下の段に水が落とされる田越灌漑がおこなわれています。古老の話では、開拓されたのは江戸時代後期とのこと。
各地の棚田が抱える問題は、金山棚田でも深刻で、条件の悪さや、耕作者の高齢化で、この景観を維持していくのが難しい状況です。
金山棚田を守る会では、食を考えるとともに、この棚田を地域の宝として守る活動に取り組んでいるそうです。
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