今日は旧暦七月十五日「盂蘭盆」は古代イランがルーツ
(ゾロアスター教寺院「アーテシュキャデ」のアフラ・マズダ像(or フラワシ像))
今日2016年8月17日は、七十二候「蒙霧升降(ふかききりまとう)ですが、旧暦七月十五日で「盂蘭盆」でもあります。
今年の暑さはお盆の時がピークになるという予報を聞いた気がしますが、台風一過で、これから猛暑日が続くのでしょうか。
ところでこれは去年も書きましたが、「盂蘭盆」のルーツは古代イランにあったという説があります。イランには美しい棚田があって、特別の親近感もあり、お盆がイランとつながることにそれほどの違和感がありません。
「盂蘭盆は、サンスクリット語の「ウランバナ」の音写語で、・・・(中略)・・・近年、古代イランの言葉で「霊魂」を意味する「ウルヴァン」(urvan)が語源だとする説が出ている。」
「日本では、この「盂蘭盆会」を「盆会」「お盆」「精霊会」(しょうりょうえ)「魂祭」(たままつり)「歓喜会」などとよんで、今日も広く行なわれている。」
(Wiki参照)
明治6年の改暦前は、旧暦七月十五日の今日がお盆でした。明治6年の新暦に合わせる苦肉の策だったのですが(旧暦の日付はほぼ新暦から1ヶ月遅れだったため)、いまでは全国的に、新暦8月15日(月遅れの盆)が主流になってきました。(沖縄県では今でも旧暦の盆が主流だそうです)
本来なら「満月(に近い日)」がお盆だったのですね。それが新暦になって「満月」は関係なくなってしまいました。近代化は、夜の暗闇からの解放と言えるかもしれません。その代わり、先祖の霊や妖怪たちの居場所も失われてしまったということもあるのかも。
イランにイスラム教が入る前は、ゾロアスター教が信仰されていましたが、ゾロアスター教における霊的存在の「フラワシ」信仰が祖霊信仰と結びついたということらしいのです。
イランの南部の砂漠の街ヤズドには、ゾロアスター教寺院「アーテシュキャデ」があります。「火の家」という意味で、中には1000年以上も燃え続ける神聖な火が祀られています。また郊外にはゾロアスター教徒が鳥葬の場に使った「沈黙の塔」もあります。
車の「MAZDA」は、このアフラ・マズダに由来している話は前も書きましたが、命を助けられたボンゴフレンディが「MAZDA」なので、車もイランに繋がる(無理やり)ことで、イランにはますます親近感を抱いています。
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