平和の祭典、オリンピック。史上初めて結成された「難民選手団」
リオデジャネイロ・オリンピックが開幕しました。サンバのリズムと鮮やかな色彩が楽しかった開会式。
なんだかんだ言っても、「本番に間に合えばいいじゃないか」と言っていたブラジル人の言う通りかな。
ところで、オリンピックのことを「平和の祭典」と呼んでいましたが、今もそうなのでしょうか。
ジカ熱媒介する蚊はいる、テロに警戒しなければならない、警官と消防士がストをして治安は悪いと、これほど「行きたくない」イメージを与えられた大会もめずらしいと思います。
「平和」を維持するためには、かなりの労力が必要になってきました。
ものものしい警備体制の中を軍隊?に守られての聖火リレーには驚きます。聖火リレーは1936年、ナチス党が大会のPRと国威発揚を狙ってベルリン大会で行われたのが初めてでした。むしろナチス政権下での聖火リレーの方が平和に見えるというのも皮肉な話ですが。
こんな時代だからこそ、オリンピックを開催する意義があるのでしょう。
世界各地で戦争や紛争やテロが頻発し、病気や飢えで人が死に、地球環境が破壊され、いろんな混乱がありますが、オリンピックは「平和」を演じる祭りです。スポーツを通して、選手も観客もみんなで「平和」を積極的に演じてみようというわけです。
その象徴的なものは、史上初めて結成された「難民選手団」ではないでしょうか。そのひとり、18歳のシリア人、競泳女子のユスラ・マルディニ選手には注目したいと思います。
ちなみに4年前のロンドン五輪のときは「男女平等」がテーマでした。サウジの女性選手が注目されたことを覚えています。
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