「ミャンマー地震 バガンの仏教遺跡にも大きな被害」のニュース
8月24日、アマトリーチェなど、イタリア中部での地震被害がニュースになっていますが、ミャンマーでも地震がありました。
NHK NEWS WEB ミャンマー地震 バガンの仏教遺跡にも大きな被害
地震の震源地はパガンから30kmしか離れていなかったようで、パガンのパゴダ(仏塔)もいくつか被害が出ているようです。
ところで、バガンは世界三大仏教遺跡といわれています。他は、インドネシアのボロブドゥールと、カンボジアのアンコールワットですが、ふたつとも世界遺産に登録されています。
でも、意外なことにこのパガン遺跡だけは未登録です。どうしてなんでしょうか? それで調べてみました。
アセナビ「世界遺産に登録されない…世界三大仏教遺跡ミャンマーのバガンの悲劇」を見ると、
パガンがなぜ世界遺産に登録されないかの理由がわかります。
仏像の周りには、本来あるはずのない電飾が輝いているなど、原型を無視した修復の問題があるという理由がひとつ。たしかに俺も電飾は見たような気がします。
バガン地区内にゴルフコースを造った、高さが61メートルほどもある展望台を建てたなど、景色を壊してしまうようなことをしてしまったというのが二つ目の理由。
ただ、世界遺産に登録されないことが必ずしも「悪」ではないというところに俺も共感できます。
「世界遺産に登録されるということは、国際的に権威のある機関から価値が認定されることを意味し、多くの観光客が訪れる契機となることが多くあります。しかし、この認定は必ずしも現地の人に大きな価値のあるものではないのかもしれません。保護のために、建物内で線香を焚くことが禁止されるなど、いままでのように自由に参拝ができなくなることもあるのです。ミャンマー人からしたら、近代的なものを使って修復したとしても、「バガン」という遺跡自体は変わりないと思っているかもしれませんね。」
その通りだと思います。「遺跡」と呼んでいる時点でパガンを世界史の教科書にでも載せているような違和感はあります。パガンは地元ミャンマー人にしたら、過去の遺物という固定されたものではなく、実際日々の祈りの場所であり、刻々と変化する生きた文化施設であるとも考えられるわけです。
「オリジナル」とは何なのか、ということも考えてしまいますね。
世界遺産にならない方がいいかもしれません。個人的には、あんなにいいところが人が押し寄せる観光地になってしまうのもどうかと思いますし。
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