2016年秋の撮影旅(01) 【犬狼物語 其の三十八】 山梨県上野原市 お伊勢参りをした犬の碑
山梨県上野原市新井に、お伊勢参りをした犬の碑があると知って行ってみました。
お伊勢参りの犬と言えば、先日訪ねた群馬県長野原町の「犬塚」、福島県須賀川市「代参犬シロ」、宮城県栗原市の「龍国寺の参宮犬の碑」があります。
犬がひとりで(飼い主が連れて行ったという話ではなく)お伊勢参りをしてお札をもらって帰ってくるという犬が江戸時代にはたくさんいたという話は以前も書きました。
「まさか、そんな馬鹿な」と俺も初めは疑っていたのですが、よくよく調べてみると、これはフィクションではないということがわかってきました。もちろん「犬の意志」ではありませんが。いろんな当時の状況があって、結果としてこういう犬が生まれたということのようです。詳しくは「犬がお伊勢参りをした話は本当か?」を読んでください。
山梨県からも参拝した犬がいたんですね。とにかくこういう犬がいたということに、俺は妙に魅かれます。日本がどんなふうに犬(動物)と暮らしてきたかがわかるからでもあります。
犬の碑は、上野原市市役所から山の方へ1.5kmくらい入ったところの「神明社」にありました。小雨降る中、拝殿の脇にある古い碑を見つけました。これが伊勢参り犬の碑でしょうか。文字が刻まれていますが、はっきりとは読めません。
日本犬研究家の斉藤弘吉氏の『日本の犬と狼』にも、この犬について紹介されているそうです。代参犬は「伊勢」という名前らしい。1859年のことで、50日あまりで帰ってきたそうですが、けっこう速いですね。
甲州街道をひたすら西へ進んだのでしょうか。今回の撮影旅行はでは伊勢神宮にも寄るつもりで、しかも今回はヴィーノ連れなので、ヴィーノが新井の犬の足跡を訪ねる旅にもなりそうです。
ところで、つい最近発売されたばかりのCanon EOS 5D Mark IVを使っての撮影旅行です。最初に撮るのが犬像だというのはどうかと思いますが。
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