日本最古の高架橋「紅梅河岸高架橋」と日本最古の交番「西仲通り交番」
日本最古シリーズ。今日は、「高架橋」と「交番」です。
まず高架橋から。
それは住所で言うと、東京都千代田区神田淡路町にあります。JR御茶ノ水駅と、神田駅の間ですが、「紅梅河岸高架橋」と名前がありました。昌平橋のところです。
高架橋の下は、すべて飲食店になっていました。おしゃれな感じでいいですね。ちゃんと数分おきにこの上を電車が通過していきます。電車が通るときはうるさいかもしれませんが。
レンガ造りの壁面はかなり老朽化しているようですが、上の方を見ると、装飾が残っていて、なかなか味があります。補強はされているんでしょうが、このままの形で残してほしいですね。個人的には。
日本最古と言われる交番は、月島のもんじゃストリートの中ほどにありました。レトロなデザインなのですぐわかりました。道の中に建っているので、電車のようにも見えます。
現在は、「月島警察署 西仲通地域安全センター」となっています。今は交番ではないようです。ただ警察OBの方がちゃんと常駐していて、地域の治安を守ってくれています。
中には、解説文が掲げられていました。
「みなさま方へ 月島警察署の前身である「京橋月島警察署」に、大正10年(1921年)頃には5つの巡査派出所が設置されていましたが、この「西仲通り交番」はその中の1つとして最も繁華な場所の守りを担当していた交番です。しかし、その構えが木造の簡素な建物であったことから、大正15年7月15日(1926年)に現在の鉄筋コンクリート造りに改築されたものであり、警視庁最古の現役交番です。」
と書いてあります。
「大正15年7月15日(1926年)」と「警視庁最古の現役交番です」の部分が大きく赤字になっています。「日本最古」とは書いてなく「警視庁最古」とあります。
OBの方に「警視庁最古ってありますが、日本最古ではないんですか?」と聞いてみました。すると「わかりません。私は警視庁外で勤務したことがないもので」という、かなりまじめで正確な答えでした。
ネットで「日本最古の交番」と検索すると、やっぱりこれが出てきます。
「大正15年に作られ、平成19年に交番が廃止されるまで、日本最古の交番であった」というのは間違いなさそうです。
もんじゃ焼きを食べに来た客なのか、70歳くらいのおじさんが、俺が写真を撮っていると話しかけてきました。
おじさんは五反田の人でした。五反田は、五反田という地名からもわかるように、昔は田んぼだったそうです。人が集まり出したのは、特に関東大震災以降。だから五反田は新しい街ですとおじさんは言いました。土門拳の助手だったか人と知り合いだとかなんとか。だから写真に興味があるようでした。
「これは日本最古の交番らしいですよ」と教えたら、「いいことを聞いた」と言って、自分でも写真を撮り始めました。
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