【犬狼物語 其の九十一】 青森県弘前市 大狼(おおかみ)神社
青森県弘前市に「大狼(おおかみ)神社」がありますが、名前に引かれて訪ねてみました。
場所は弘前市の南、大和沢です。
大狼神社の名前の由来は、「大神」から転化したという説、付近の地名「狼森(おいのもり)」からきている説があるようです。
一の鳥居を入って急な階段を上って行くと、境内に至りますが、途中に「熊出没注意」という看板が目に入りました。
最近では市内にまで熊が出てきて、人にも被害が出ているというニュースが多く、この看板は、けっこう刺激的です。
番犬であるはずのヴィーノも下の車に残しているし、人気はまったくなくて、ちょっと怖くなりました。
社殿の横に由緒書きの看板が立っています。
「昭和29年に大和沢地区にある稲荷神社の分神として建立された。家内安全、護国豊穣、交通安全、厄払いと町内の守護神として奉られているが、特に合格祈願に御利益があるといわれている」
とありました。
御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)で、稲荷神社の分神。だから狛犬が狐なんですね。名前の先入観から、犬でも、狼でもなかったことに、少し残念な気が。
尻尾が太い一対の狐狛が鎮座していますが、台座には「金婚式記念」の奉納とあります。
このあたりに狼(山犬)がたくさん棲んでいただろうという雰囲気はいまだにありますが。
なお、ここから東北自然歩道が延びていて、山頂には「陸羯南詩碑」があるそうです。陸羯南は、弘前出身の新聞記者、思想家。欧化主義に反対し、国民主義を唱え政治評論で活躍した人物。
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