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2016/12/04

【犬狼物語 其の百六】 東京都千代田区 ビルの番犬、甲斐犬の像

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地下鉄有楽町線麹町駅を出て、半蔵門の方へ向かう途中、ビルの前に1基の犬像があります。

由来を書いた台座のプレートによるとビルのオーナーさんの出身は山梨県で、名犬である甲斐犬の存在を知ってもらうことと、ビルの番犬としてこの像を建てたもののようです。

甲斐犬は、秋田犬についで、日本で2番目に国の天然記念物に指定されました。カモシカ・クマの狩猟犬として飼われ「虎の一芸」と称されるほどに猟が巧みな犬だそうです。

体高:体長の比率は他の犬と異なって、100:100で43cm前後だそうで、だからたぶん、像は実物大なのでしょう。

肛門もちゃんと再現してあり、かなりリアルです。きりっとした引き締まった体は、敏捷そうで、たしかに猟が得意な犬種であるようです。

飼い主以外の人間には心を開かず、唯一人の飼い主に一生忠誠をつくすことから一代一主の犬とも評されるそうです。オーナーさんは「古武士に似た性格」と表現しています。おやつをくれる人なら誰にでも付いていくヴィーノと暮らしている目から見たら、とくに気高い雰囲気を感じさせます。

この犬像のリアルさに、オーナーさんの甲斐犬に対する愛情を感じます。


後日、オーナーの奥さんにインタビューし、『全国の犬像をめぐる』に収録しました。
 
 
 
 
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